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「グランドシャトー」
2020年7月10日

高殿円さんの「グランドシャトー」は
高度経済成長にわく昭和38年から
バブル期をへて平成の終わり頃までの
大阪のキャバレーを舞台にしたコミカルな歴史小説です。



京橋にグランドシャトーというキャバレーは
実在していて私も関西に行った時
何度かコマーシャルを観たことがあります。
2000年代以降も昭和チックな色合いの粗い画像が
際立っていたものだから記憶に残っています。
作中で大阪の町を「大阪らしい大味な風景」の
表現に作者の出身が神戸と知りなるほどで
神戸の人から見た大阪なんですね(*^_^*)。

 

主人公のルーが慕い続ける
一回り上の真珠ねえさんとの関係がいい。
ねえさんは地蔵さんのように優しい人で
憧れのねえさんに甘える時間が好きなルーは
ねえさんを喜ばせたくって
大好きなねえさんのためにと
斜陽だったキャバレーに賑わいが
もどるようにと奮闘します。
その姿が、おかしくて力強くて
寂しく物哀しさもあるのです。

 

お地蔵さんにねえさんとの
日常のささやかな幸せに感謝し
手をあわせる時「みんなにもこんな
幸せがきますように」と祈るルーが
健気で愛おしいことでした。
そして、猫がふわっと長屋の路地に
現われる時の比喩にホント、猫って
祠の隙間からあの世と行き来してるのかもね
なんて思いました。

 

追記
須磨の海岸線ぎりぎりを走る山陽電車や
友の母上の炊いたイカナゴのくぎ煮が
懐かしくよみがえりました。
海岸に沿って車窓から見る景色が
穏やかでとても好きでした。

 

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投稿者 rin5chan : 2020年7月10日 カテゴリー: 気まま図書館 | コメントはまだありません »

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