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「運命はこうして変えなさい」
2018年2月13日

林真理子さんのエッセイ
「運命はこうして変えなさい
賢女の極意120」はたいがい
毒舌なんだけどクスッと笑えたり
なるほどねぇと思えたりしました。


 
一番印象に残っているのは
 
女というのは、
一五歳の時をどう生きたかで、
その後の人生が
すべて決まってしまう。


と言いこの呪縛から逃れる方法は
「私は可愛かった(略)」
と自分にも人にも言い聞かせることで
本当にそう思えてくると。

現在の地点から過去を立て直す。
すると今の自分もぐっとよくなってくるという。


こういう考え方は、好きです。
勇気が出るってもんです( •ॢ◡-ॢ)-♡




そして、もう一個好きだと思ったのは

やらないより、
やった方がずっとマシ。
ゼロから始めて、
0.01だけしか
得られなかったとしても、
ゼロよりもずっとマシだ。


これはいい言葉です。
習い事や新しいことを
年齢や忙しさのせいにしがちだけど
この「やったほうがマシ」の気持ちには
これからも後押しされそうです。


 

大笑いしたのが

女というのは、
お姫さまになる
一瞬のために、
生命を懸けるものだ。

ジミ婚というのが大嫌いである。


金澤syugenの結婚式は、
スポットライトをあびる
ハデ婚はありませんが
清楚で上品であたたかな
そして何より親御様や
お世話になったかたがたに
感謝の思いをキチンと伝える祝言です。
美しいお姫さまになるお手伝いを
いたしております♫•*¨*•.¸¸♪✧。

2018年2月13日 カテゴリー: 気まま図書館 | コメントはまだありません »

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「鳥肌が」
2018年2月7日

硬質で重たげなにび色の空に
圧力を感じています。
今年の雪には自然の猛威ってのを
突き付けられた思いで怯えています。


子供達だけはこの雪で大喜びです。
まあ嬉しそうに分厚い雪の綿にダイブだったり、
道でも降ったばかりの雪に
得意そうに足跡をつけているのを見ると、
私も子供のころは大雪って
ワクワクしたなぁと思い出しました。


子どもの頃はなんてことなかったのに
大人になって怖さがわかるもの
ありますよね。
その逆もあります。


穂村弘さん「鳥肌が」は子供の頃、
怖かったけど大人になると
なんてことなかったりすることや
作者の豊かな想像力ゆえの怯え
他人との許容のズレや
理解し難い怒りのツボ
自分のこだわりや魔がさす瞬間
ゾッとする話、霊的な経験、
自分の物忘れなどなど
鳥肌が立ったことがおもしろおかしくかかれています。



表紙にも遊び心あってエンボス加工で
鳥肌仕様、不気味な挿絵は目をこらしても
「なんのこっちゃわからん」でした^^。
このかたのエッセイはリズムがあっておもろしろいのです。


私自身にも心当たりがある
ほんの少し怖いような話が続きます。
友の話というとこで、夜半に
上司と泊まったビジネスホテルの
一室で目覚めたら、テーブルの上に
髪の毛の塊があって絶叫したというもの。
この話にはオチがあってさらに
笑えるのですが、それは
ネタバレになるのであえてかきませんね。


これは、我が家の出来事。
着物で過して家に帰って
髪をほどいて家のことをしていたら
洗面所から「ぅわーっ!」という
坊主のびびった叫び声!
見に行くと置きっぱなしにしてあった
私のヘアピースに驚いていたのでした。
なんの心の準備もなく
洗面所に大量の毛束
んーー怖かったね。
鳥肌たつよね。
ざわつかせた悪い母さんでした。


みなさま、大雪にはどうぞ引き続き
ご注意くださいませ。

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「吹上奇譚 第1話」
2018年2月3日

吉本ばななさんの「吹上奇譚 第1話」は、
ばななさん曰く哲学ホラーと。
ホラーと言うよりほのぼのとした
スピリチュアルファンタジーでした。



主人公が持つ「現実を夢で知る夢見」という能力。
そこまではっきりしたものでは
ないけれど目覚めた時、夢から
メッセージっぽいもの感じるとる
ことってありますよね。
例えば、お昼間なんでもないと思えた
ことが夢に出てきて
『気にしてないフリしてたけど
案外と気にかかってたんだ』のような。


ミミとこだちが育った町には
異世界に繋がる出入り口があり、
異星人が普通に人間の世界で生活しているのです。
宇宙人と人間が結婚してハーフや
クオーターがいるという異類婚姻譚が
なにごともなく成立しています。
立場や世界が違っていても
理解しあえば穏やかに暮らしてゆけるよ
というメッセージを感じました。


ミミがサイキックと言われる人に相談に行くのです。

「今日は植物園に行って
当時と変わらない懐かしい木々に触れ、
昔の明るい気持ちを取り戻してくださいね。
それで正しい流れができますからね。
行くだけでいいのです。」


と言われます。

ああ、こういうのあるって思いました。
私は、富樫の薔薇園に行きたくなります。
豪勢に花の咲いていない時もです。
そこは、凪の世界なのです。


あと、みずみずしい柑橘系の果物についても
度々、描かれていて

柑橘をむいたときのぷしゅっという勢いのあるしぶき

ばななさんの柑橘愛が伝わってきます。



柑橘ファミリー大好きですから
この季節の楽しみでもあります。


読後、身近かな人を「あの人、異星人っぽい^^」とか
想像するのも楽しかったです。

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「バースデイ・ストーリーズ」
2018年1月29日

村上春樹さんの「バースデイ・ストーリーズ」は
カット・メンシックさんのイラストも
ビビットで鮮やかなアートブックです。




孤独な主人公が二十歳の誕生日に
不思議な老人から願いごとをひとつ
叶えてあげると言われます。
たいがいのひとは
「美人になりたいとか
賢くなりたいとか、お金持ちになりたいとか」
言うけれど主人公の願いは
随分と違っていたらしいです。
ネタバレになるから、この先は
かけませんんが(^_^;)


あとがきの中で村上さんは
誕生日について、どんな人にも公平で
「特別な日」が年に一度だけ
与えられていることは
素晴らしいと書いています。


で、もうこんな歳になってしまったから
嬉しくないって人には
「誕生日は一年にたったひとつしかない。(略)
そのたぐいまれな公平さを
祝福しなくちゃ」と反論するそうです。
なんてロマンチストなんでしょう( •ॢ◡-ॢ)-♡
あとがきにあったかい気持ちになりました。

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「意識のリボン」
2018年1月23日

「意識のリボン」は、ホラーっぽかったり
SFだったりの短編集で
エッセイっぽいのもいっこありました。



綿矢りさ作品は装丁が美しく
「手のひらの京」の時と
同じく鈴木久美さんのデザインです。


表題作にもなっている
「意識のリボン」が印象に残っています。
二歳の頃の主人公が、
母親の胎内にいたことを
お腹の中は、夕焼けのような色の世界だったと
拙い言葉で思い出として語ります。


大人になって交通事故にあい
幽体離脱や「ひかり」に導かれる経験をします。

空から自分の姿を見たり、
人生の記憶をたどる旅をしたり、
ひかりと天空で遊んだりした。


このお話のリボンは、私の解釈では
魂が纏うものなのかなって思えました。


小説、最後の言葉が美しかったです。

私は呼び続ける、愛しい人の名前を。
身体が滅びても、時を超えて、
いつの時代へも。

もし大切な人が意識をなくしたら
大きな声で名前を呼び続けようと思いました。
スピリチュアルなお話でした。

 
追記
リボンは神と人を繋ぐものと
おとぎ話でよんだことがあります。
 


リボンモチーフが大好きです。

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「サーカスナイト」
2018年1月16日

お正月によしもとばなな(現在は
吉本ばなな)さんの「サーカスナイト」を読みました。



お姑さんも、昔の彼のお母さんも、
ご両親と共同経営していた夫婦も
とてつもなく人間ができていて
「そんなことってあるのかしらん?」
なーんて思いながらそれでも
なんとも心地よく読み進みました。
この小説は新聞連載だったそうです。
あとがきで、作家さん本人が
毎日おそろしいニュースが載っているから
「よんでいるあいだだけ憩ってほしい」と
願って書いたことが語られていました。


主人公は、サイキックで

イメージをつかみだす。水の中に手を入れるようにして。(略)
ものに触れてじっと見ていると、イメージが浮かんでくる。


モノからイメージを読むチカラがあったら楽しいなぁ^^


物語はスピリチュアル的要素が高く
人との距離の取り方なども参考になりました。

自由なのはいい、うんといいことだ、
でもだれともつながっていない、
いつ切れるかわからないような
つきあいばかりの人生は
ほんとうの自由というものではない。
 

そして、どうにもできないことが
時間の経過でほどけることも
人生には多くあります。

流れた時間は、ちょうどよく発酵して、
悲しみを取り込んでいった。


時間が解決しない問題はない。
味噌や醤油が発酵するみたいに、
放っておいてもワインが熟成していくみたいに、
大変だったことは時間の要素に
抱かれてなんでもないことになっていく。
こだわり続けるのは人間の心だけなのだ。

悲しみや辛いことがこんな風で
あって欲しいと思いました。


 
そのときはとてもひどいことに
思えるだけのことから、なにかが始まって
やはり芽吹いていく。
種が風に乗って、いろんな人のところで花開く。


過去を振り返ると確かに心当たりがあります。
そういう繋がり。



正月に、ぴったりな愛に満ちたお話でした。
あたたかい気持ちになりたい時、オススメです。


ばなな祭はさらに続きます。
図書館サマありがとうございます☆”

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「恋愛仮免中」
2018年1月9日

奥田英朗さん窪美澄さんなどの
好きな作家さん達のアンソロジー
「恋愛仮免中」を読みました。



荻原浩さんの「アポロ11号は
まだ空を飛んでいるか」は
現在と過去が交互に描かれていて
半分くらいのとこから
泣きながら読みました。
長く連れ添った夫婦が
二人の作った歴史をこんな風に
穏やかに優しい気持ちで振り返るんだ
と、涙とまらずでした。


原田マハ「ドライビング・ミス・アンジー」
手紙にほろっとくるシーンがあります。
「和紙になめらかなインクの文字」の
手紙であったり
「白い紙に走り書き」など
大切な役割を持ちます。
あたたかい気持ちになれるお話でした。


さて、今年もみなさんからの
年賀状ありがとうございました。
アートな写真やお子様の健やかな成長、
添えられている言葉に感動しきりでした。


写真にさりげに映りこんだ
優しい家族に保護された猫ちゃん写真には
お部屋のあたたかい温度まで伝わってくるようでした。


まるっこくってふわりとした
文字に幸せな春を告げられた思いがしました。


一枚一枚を何度も見返しました。
ほっこりしたりぷっと吹き出したりの
楽しい年賀状ギャラリーは
追って開催しますね。

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「感傷的な午後の珈琲」
2018年1月5日

小池真理子さんの
「感傷的な午後の珈琲」を読みました。  



言葉の繊細さがとても好きです。
例えば、天井の高い洋館を訪ねた時

降り積もった時間に匂いがあるとしたら、
ちょうどこんな匂いがするのでがないか。


趣きある洋館にワープできそうです。
 

人生を振り返って

通り過ぎてきた時間は儚くて、
てのひらに載せるとすぐに溶けてしまう淡雪のようなもの。


もっとも儚げな淡雪に例えられるのですね。


ゴブという名の愛猫への思い出の
くだりでは大いに泣けました。
なぜ、ゴブかと言うと

拾ってきた時、何者かに全身の毛を刈られ「五分刈りにされていた」

そのゴブちゃんは17年生きたそうです。
最後に遊んでいたぬいぐるみを
今も遺影、遺骨とともに
飾ってあるそうです。
そして、手にすると

私の目はまたしても水びたしになる。

・・・・・・・・


うちの猫ちゃんがお空の星になって
三年と半、可愛いことしか思い出せません。
(ワルサもいっぱいして、確かに
困らせられたこともあったけど
思い出すとどれもこれも愛おしい)



最後の章「ハロー・グッバイ」では
作家さん達との思い出や
お別れの時のことが描かれていて
もっとも印象に残りました。


今まで読んだことがある小池さんの
エッセイは恋にまつわるお話が
多かったのだけど
「人生の楽しみ方」や「人生を終える」と
いったことが美しい情景とともに綴られていました。

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「逢魔」
2017年12月25日

来年、仏前結婚式をされるMIKIさんから
クリスマスのお菓子をいただきました。



一個いっこのラッピングも可愛くて感動です☆”
Mさんありがとうございました、サンタさん
アップにしてみましたよ(*^▽^*)。




唯川恵さんの「逢魔」を読みました。



原作は、読んだことがない番町皿屋敷、
四谷怪談、牡丹灯籠、怪猫伝など
怪談のアレンジで
おどろおどろしい怨念や情念が
妖艶に描かれていました。


「源氏物語」は現代訳で読んだことは
あるのですが新感覚にうっとりです。

常に唐衣、裳を着用し、小袿・細長と
いったケの衣でお迎えするようなことは
決していたしませんでした。


と、六条御息所が普段着ではなく
ハレの衣装を纏い光源氏様を
心待ちしている女心がせつないのです。
好きな人には一番きれいな自分を
見せたいという女性の愛らしさですね。


花房観音さんのあとがきでは

たとえ地獄に墜ちてもいいから、
もう一度、恋がしたい、肌に触れたい―
と願わずにはいられない。


なにかゾクゾクするではありませんか( •ॢ◡-ॢ)-♡。


いつも思います。
現実にはできないことが体感できる
だから、読書は楽しいですね♫•*¨*•.¸¸♪✧♪




私自身へのクルスマスプレゼントは
来年の市川海老蔵さんの「源氏物語」のチケットです。



海老蔵さんが光源氏ってはまり役すぎます!

2017年12月25日 カテゴリー: 気まま図書館 | コメントはまだありません »

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「蜜蜂と遠雷」
2017年12月21日

恩田陸さん「蜜蜂と遠雷」は
直木三十五賞と本屋大賞を受賞作は
図書館の順番待ち(現在426人の予約)が
ハンパないことでしたが貸して下さるかたがいました。



507ページの長編は「読めるのかしら」と
思っていたけれどサラサラ読み進みました。

 

音楽の時間に作曲家の名前は
聞いたことあれど代表的な曲しか知らない
そんな、クラッシック音痴な私にも
情景が浮かんできてわかりやすかったです。
唯一、エリック・サティはCDを聴くけどです。

 

各章ごとに主役がいて
一次、二次、三次予選、本戦と
それぞれのステージでは、
私も心地よく緊張して、
その都度、涙がでました。
高島明石にいたっては一次から
すでに感情移入しすぎて
「ステージで演奏する喜び」にボロ泣きしました。

 

生け花や文字、楽器の演奏には
その人の心根のようなものがうかがい知れますよね
それぞれの個性あるピアノの音が
聴こえてきそうで楽しかったです。

 

亜夜と塵が一緒に演奏していた場面は最高に好きで、

少年の白い指がひらりと舞った。
本当に月光の中に舞い上がった蝶のように。
ドビッシーの月の光。
ああ、本当に綺麗な月。
この曲を聴くと、いつもまざまざと窓の外の夜空が目に浮かぶ。
さえざえとした、しかし柔らかな月光が、
すべての音が消えた世界に降り注ぐさまが見えるような気がする。
しかも、この少年が弾くと、
モノクロームに沈んだカーテンの模様まで見えてくる~
月の光に、巻きこまれる~月光の魔法にかかる~


美しい月を思い描けるようで心地よかったです。

 

出てくる人がみんないい人で、
競争にはとかく付きものの
妬み嫉み僻みがなくって
(あったとしても深くふれていない)穏やかに読めました。

 

読後、亜弥、風間塵、マサル、高島明石、
コンテスタント達の五年後十年後を
知りたいと思いました。

2017年12月21日 カテゴリー: 気まま図書館 | コメントはまだありません »

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