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「1日10分のごほうび 」
2020年4月7日

「1日10分のごほうび」は8人の
作家さんが綴るほのぼのな短編集です。



田丸雅智さんの「海酒」が夢見心地になりました。
「梅」でなく「海」です。
酔うと懐かしい海が見えると言うのです。
「漣(さざなみ)がグラスの底に斑模様」
って、なんて素敵なお酒なのでしょう♫•*¨
私ならどこの海を選ぶのかしらと想像しました。

 

直島で一番高いところにむかって
レンタサイクルをこいでいた時
眼下に広がった瑠璃色の海。

 

鞆の浦の潮の香り(生臭くもあったけど、
嫌ではなかった)がする漁港で
「版画のような街」って感じたこと。

 

印象に残っている旅の思い出二つでした。
穏やかな凪の瀬戸内の海が描けるお酒がいいですね。

 

どのお話もあたたかくなれて好きでした。
速音読すると決めていたのだけど
度々、終盤にくるとささやきしゃべりからの
涙声になりました。

 

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金澤syugenは、お急ぎ婚、こじんまり婚、
フォト婚、パパママ婚、カジュアル婚
家婚式スタイルもお手伝いします。
挙式サポート、ご自宅支度、和装コーディネート、
フォト、オリジナルアイテムのデザインなど
ポイントサポートもご相談ください。
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「できることならスティードで」
2020年4月3日

「できることならスティードで」は
ジャニーズのNEWSの加藤シゲアキさんのエッセイです。



苦手だった祖父の死をきっかけに
自身と祖父、自身と父親、
父親と祖父との関係が違って見えてくる。
祖父の死後、父(祖父)のことを誇らしく
話す父親の姿に家族の本質を
知らなかったことに気づきます。

 

この章で認知症の祖父が自慢の孫(加藤くん)の
ことも忘れていたけど祖母を見つけると
「瞳を爛々とさせる」のです。
そして、「おばあちゃんの手は変わらず
あったかいのぉ」にはおおいに泣けました。

 

「小学校」の章で「学校に行く意義」に
ついてかかれています。
加藤くんが学校に行きたくないと言った日に
父親が一緒に過ごしてくれたことや
担任の教師が子ども達に辛い自身の体験を話し
大切なことを伝えるシーンに感動しました。

 

恵まれすぎにも見える彼が自身に「地元」が
ないことがコンプレックスであることや
令和を迎える時の少しのとまどいなどが
繊細にかかれていました。
好奇心も旺盛でその掘りかたも深いのだけど
せめすぎていないから読みやすいのです。
若いかたに読んでもらいたいです。

 

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「また明日」
2020年3月30日

群ようこさんの「また明日」は
ほのぼのとした昭和が描かれていて
ノスタルジーを掻き立てられました。



それほどの付き合いではなかった
五人の幼なじみが偶然に再会し
縁がどんどん繋がっていきます。

 

人生にはいくつもの岐路があって
選択しながら前に進み
時に後悔があり感動もあり試練もある。
そんな様々な経験をして大人になった
五人が出会いなおしたわけです。

 

小説の中で
「年を取ると嫌な人間が増える」って
あるのだけどそうかな?
若い頃、尖っていたあの子もまあるくなったし
警戒心が強かったあの子も自身の家族を
持ってからいい顔で笑うようになったしね。

 

このお話は、縁のある人とは
自然に出会うのだけど
縁のない人とは絶対に出会わない。
そういうのはあると思います、きっと。
あらためて、ご縁に感謝しました。

 

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「ポラリスが降り注ぐ夜」
2020年3月27日

「ポラリスが降り注ぐ夜」は
新宿二丁目を舞台にした多様な女性の恋愛を
巧みに絡ませたお話が繋がっていきます。



マイノリティに、こんなに多くの
カタカナ言葉のカテゴリーがあるのですね。
マイノリティが別のマイノリティを
差別するという現実があるのも知りました。

 

終盤の新宿の歴史も勉強になりました。
1989年生まれの台湾人日本語作家の
李琴峰さん、すんごいなでした。
あとがきも良く真剣に純愛をしている
女性達の幸せを祈り読み終えました。

 

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「桜とドクダミ」
2020年3月23日

「桜とドクダミ」は女性が心の奥深くに
小さくちいさく折りたみしまい込んで
いるような繊細な感情が描かれていました。



子どもの頃、暮らす環境に格差が
ありつつも仲良しだった二人が
20年ぶりに再会しますが
互いに違和感を募らせます。
大切にしている記憶も
一方は「そんなことあったっけ?」
だったり、記憶違いもあったりです。

 

心のうちに積もっていた思いを
二人が吐き出すシーンが好きでした。
言わないと伝わらないことってありますよね。
前向きなれる終わり方で読後感も良かったです。

 

成長とともにとりまく環境の変化で
馬があって仕方なかった長い付き合いの友と
しっくりこなくなる時ってのありました。
けど、また波動が合うときが来たら
出会ったらいいんだと思います。
縁がある人とは自然に繋がれると信じています。

 

平山瑞穂さんは初読みの作家さんで
当然、女性作家さんと思いきや
作家紹介でえー!男性?と驚きました。

 

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「愛の色いろ」
2020年3月19日

奥田亜希子さんの「愛の色いろ」は
性別を問わず複数の相手と同時に
恋愛ができるポリアモリーの4人の男女が
穏やかに暮らすシェアハウスからお話が始まります。



20代の千瀬がしっくりくる人と出逢えたからこそ
「もっとたくさんの人と付き合ってみたい」や
「帰る家があるから、旅に出られる。それと同じだ」と。
なんだか浮気性の男性の言い分のようなのですが
この物語に出てくる人は信頼関係を築き
複数の相手と誠実に付き合っているのです。
嫉妬心や独占欲がなければ叶う
新しい愛のカタチであると言います。

 

千瀬が石川の出身なのですが友人の
方言が気になってしかたありません。
「今日って」を「今日ちゃ」って言うのです。
「ちゃ」は富山の方では?
「げん」もわからなくはないけど
石川のどこだろう?
あと、こちらの特徴として親しい人と話すとき
「て・に・は・を」を省略しがちなのですが
てにはををしっかり音にしています。
そんなわけで、一人ミルクボーイ
(コーンフレークの漫才の人)のように
「その特徴は石川や、石川しかない」
読み進め
「ほんな、石川ちゃうなー」
と、行ったり来たりするという
違った楽しみ方もしました。

 

千瀬が

晴れの日が少ない街に生まれたからか、
私はすさんだ雰囲気の歌が好きだ。

これは大いにわかります。
日本海側育ちの特徴ではないかしら。

 

あと、私はちょっぴりのヤキモチは
時には恋愛のスパイスだと思っています。

 

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「さいはての家」
2020年3月16日

彩瀬まるさんの「さいはての家」は
ネズミや蛇もでる古い民家に代だい
わけありの人々が逃げ場を求めるように入居します。



「はねつき」は駆け落ち不倫カップルのお話です。
男性は毎日、本を読むだけで一日を終え
女性は考えるということをせず生活のために働き続けます。
ですが、女性が男性に読み聞かせてもらっていた
小説を自身で咀嚼するようになると
自ら物事を考えるようになるのです。

 

「ゆすらうめ」がイチバン好きでした。
主人公とその同級生のヒットマンが暮らすのですが
認知症の母親を介護する様子が
なんとも優しく愛おしく泣きながら読みました。
映像化の際はヒットマン役には
EXITのカネチーくんがぴったりだと思いました。

 

良家の姉妹が親の呪縛から逃げる
「ままごと」ではなんの意思も持たないように
見えていた姉がたくましく成長します。
妹はそんな姉を「薄紙を一枚一枚
剥がすように変わっていく」と感じます。
逃げると言うより親と距離をとることで
成長進化できたのだと感じました。

 

「かざあな」は男性に育休があっても
小さい子どもを持って働く女性の辛さ
男性の苦痛もなるほどと読みました。
妻と距離と時間をおいたことが
二人のこれからのためには正解だった気がします。

 

最終章で大家さんが言う
「ちゃんと逃げて生き延びた自分を褒めなよ」。
時に逃げるという選択には勇気が必要で
よき判断であると。
頼りなげではかない五つのお話でした。

 

 

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「御社のチャラ男」
2020年3月13日

絲山秋子さんの「御社のチャラ男」は
チャラ男のまわりの人々の告白で綴られる短編集です。
チャラ男はお飾りみたいな存在にすぎず
内容は、告白するそれぞれの人々が持つ
時代への不安や仕事観や人生観が描かれています。



2018年から2019年までの「偶像」に連載とのこと。
36歳の男性の妻がオリンピック開催に反対していて
平成の最後の頃「絶対何か問題が起こる」と
三日に一回は言うのです。
この章にパンデミックって言葉がでてきて
ゾワっとしました。
コミカル小説と思ってお気楽に読んでいたら
さすが芥川賞作家さんでした。

 

24歳の男性が仕事中、上司に
「遊びじゃないんだぞ」と注意されると
「遊びならもっと真剣にやる」に吹き出しました。

 

このお話には、適当な人、
不満を持ち仕事をする人、病んでいく人、
問題を起こす人がなどなどでてくるのですが
私が仕事をご一緒する方々は
協力業者さんも含めて、仕事が好きで
大切に仕事の時間を楽しんでいる人ばかりで
無気力な人や不機嫌な顔をしている人もいなく
ありがたいことだとあらためて感謝したわけでした。

 

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「妖し」
2020年3月9日

「妖し」はホラーとファンタジーの
間にあるような10篇のお話のアンソロジーです。



窪美澄さんの「真珠星スピカ」は
こんな霊現象だったら歓迎するなぁ
と、ほのぼのとあったかくなれて
終盤は主人公を応援していました。

 

村山由佳さんの「ANNIVERSARY」は
主人公が以前の記憶を持ちながら
転生を繰り返します。
浅草寺のほおずき市や風鈴が叙情的に
描かれているのですが
読んでいて既視感覚あって
「え!?私もまさかの!人生を
繰り返している?」なんか思ったら
昨年「まつらひ」で読んだものでした(^_^;)。

 

乾ルカさんの「かぐわしきひと」の
桜の木の精は妖艶なことでした。
怨念の感情は人にだけあるものではなく
自然にも宿るものかと読み終えて
ゾワゾワひんやりとしました。

 

好きな作家さんが多くて読んでみたいと
思ったのですが初読み作家さんとの
出会いもあって、これアンソロジーのいいとこですね。

 

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「さんかく」
2020年3月5日

千早茜さんの「さんかく」を夜に読むのは危険です。
各章の食べ物の描写がとにかく魅力的で
炊き立て土鍋ごはんの藻塩のおにぎり
揚げだし茄子から出る油のアッチってな感じや
苺のつぶつぶや海苔のパリパリな食感などなど
もう美味しそうだったらありゃしない。

 

外食の章も楽しい。
おばんざいやさんのメニューが
酒飲みにはたまらんもの達で
こんなお店がうちの近所に
あったらいいなぁなんて考えたりでした。

 

恋人がいるのに学生時代のバイトの先輩女性と
ルームシェアするはいかがなものか。
二人の暮らしが臨場感もって描かれていて
古い京町家のうす暗さ
座敷のかび臭ささ
苔むす石灯籠ある中庭のながめ
土間の細長い台所からは出汁の香りが
立ちのぼってくるようです。



タイトルは「さんかく」ですが
三角関係ってのとはちょっと違う気がします。
三角関係に満たないから平仮名で
さんかくなのかしらん。

 

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