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「やわらかい砂のうえ」
2020年9月22日

寺地はるなさん「やわらかい砂のうえ」に
ほっこり癒されました。



潔癖で真面目すぎ融通きかなさすぎの主人公が
自意識や他者とのつきあい方に何かと理屈っぽく悩み
いとも簡単にしょっちゅう傷つきます。
親しい人との意見の違いにしっくりこなくて
深刻になるのも若い女子にありがちです。

 

心の機微の描写が細やかで「脳内一人反省会」や
自身に突っ込みを入れる感じが
可愛らしく微笑ましいことでした。
そんな主人公がずいぶん年上で立場も考え方も
大いに違う素敵な大人女性3人と出会い
その中でぶつかったり刺激を受けるとこが
臨場感あって良かったです。

 

さらに主人公の父親のお人柄があたたかく
主人公の職場の所長さんとお父さんの
会話シーンがほのぼのしていて泣きました。

 

成長した主人公がラストでは自信を持って
一歩踏み出す姿は清々しく応援したくなりました。

 

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.金澤syugenはオーダーメイドの少人数の結婚式、
生家ご出立、挙式、フォト婚のサポートもいたします。
衣装コーディネート、オリジナルアイテムのデザイン、
会場紹介などポイントサポートもご相談ください。
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「雨の中の涙のように」
2020年9月18日

遠田潤子さんの「雨の中の涙のように」は
一話ごとに独立している七つの短編に
堀尾葉介が脇役として登場します。



各章は背景や家庭や季節や時代も様々で
中心になる男性が葉介に関わることで
過去の呪縛を乗り越えていく様が描かれています。
そして、自身のあずかり知らぬところで
人を救っていた葉介が最後の八つ目の
お話しで主人公になります。
それまでのお話しで葉介の切りとられた人生が
うかがい知れるものの、その生い立ちは
なおも衝撃的でした。
「もう、僕も救われていいのだろうか」という
言葉に切なくなりました。

 

思い出も時と共に消える。雨の中の涙のように。

葉介の過去の思い出にある心の傷が消えて
穏やかで幸せな人生をおくれますようにと
祈りつつ読み終えました。

 

追記
作中に様々な映画や映画音楽が登場してきます。
「リバー・ランズ・スルー・イット」は
モンタナの渓流でフライ・フィッシングする
風景がなんとも叙情的で美しく私の中で
映像が好き部門のナンバーワンです。
家族愛と兄弟の絆に感動して泣いたなぁ♫•*
で、若きブラッドピットが
とにかくかっこ良かったなぁ♫•*

 

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「ミッドナイトスワン」
2020年9月15日

内田英治さんの「ミッドナイトスワン」は
性同一性障害の女性(戸籍は男性)と
親から虐待され心に深い闇を持つ少女の
心のふれあいが描かれています。



衝撃的な日々の描写が続く中で
二人が心を溶かしてゆく季節は
なんとも愛おしく心があたたかくなり
ずっとこのまま幸せな時間が流れ
続けますようにと願いながら読み進みました。

 

作中で性同一性障害と言われる人々が
「なんで障害?」と疑問を持つところは
なるほどって思いました。
LGBTに限らずマイノリティへの
差別はなかなかなくならないものですよね。

 

終盤は、もうありえんっそんなっと泣きました。
読み終えて気づきましたが表紙は
草彅剛さんだったのですね。
少女の髪に白鳥の羽根を飾るシーンの
写真にまたジワ~っと涙が出てきます。

 

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「銀花の蔵」
2020年9月11日

遠田潤子さんの「銀花の蔵」は健気な少女の
一世一代記で歴史ある醤油蔵がその舞台です。



読み始めて、主人公の少女が可哀想すぎて
「幸薄いにもほどがある」「そんな理不尽な」
と読むのをやめようかと迷ったりもしました。
読み進めるとさらなる衝撃が続くのですが
後半は先が気になってイッキ読みしました。

 

物づくりのお話しがもともと好きなのだけど
お醤油ってとこが興味深かったです。
お醤油大好きでイタリアンでもフレンチでも
チラチラっとお醤油をかけたくなります。
美味しいですよね♫•*
お醤油の国に生まれて良かったって心から思ってます。

 

「お父さん」「お母さん」という言業は特別だ。
見かけは小さくてなんの変哲もないのに、
ありとあらゆる言葉が詰まっている魔法の箱

この言葉好きでした。
それぞれの「お父さん」「お母さん」に
いろんな言霊が詰まっているというのです。

 

波瀾万丈すぎるファミリーヒストリーは
読後はあたたかい気持ちになれました。

 

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「クローゼット」
2020年9月8日

千早茜さんの「クローゼット」は洋服愛が
いっぱいのお話しで勉強になりました。



3人のメーンの登場人物が魅力的なのです。
トランスジェンダーの男の子の
キラキラした好奇心が素敵で、
才能を持ちつつ男性に恐怖心を持つ
補修士の女性が弱々しく心配になります。
そして、その友人をいつも優しく守る
女性はおしゃれでカッコ良くって強いのです。

 

さて、私の母は「服育」ってことを
非常に大切にしていたところがあり
小学校は制服があったのに
始業式や終業式の日は節目の行事ってことで
母が仕立てた新しいワンピースを着せられました。
おかげで私も少し主張の強い子に育ち
中学校に入ると指定のスクールコートが
あったのですがグレンチェックのコートで
通学していて先生に目をつけられていましたっけ。

 

お話しの中で

ファッションは幸福のイメージを体現するもの

なるほどです。
嬉しい時、大切なハレの日は特別な衣を纏い
装うことでさらに気持ちがあがります。
ウェディングにかかわっていることもあり
晴れ着を纏う文化はずっと大切にしたいですね。

 

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「家族じまい」
2020年9月5日

桜木紫乃さん「家族じまい」は気持ちが
重たくなるようなテーマを扱っているのですが
読後感は爽やかでした。



桜木さんがおっしゃるにこの物語での
『しまうは終わりの「終う」ではなく
ものごとを片付ける「仕舞う」』ということであると。

 

長く連れ添った認知症の妻との「最後の旅」と
船旅をする老夫婦が愛おしく
泣けて泣けてしかたなかったです。
船のラウンジで懐かしい映画音楽の演奏に
感動する認知症の老女の描写に切なくなりました。

「映画音楽には百人百様の記憶がついてくる」

聴いただけでなんだか泣きたくなる曲ってありますよね。
私は「ニューシネマパラダイス」の
「愛のテーマ」を聴くと映画の感動がよみがえって
鎖骨の下あたりがゾワっとします。

 

記憶の痛みが忘れられる認知症は神様からの
贈り物なのかもしれないと考えたりしました。

 

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「ミライヲウム」
2020年8月31日

水沢秋生さんの「ミライヲウム」は
好きになった人の未来がみえるという
サイエンス・ファンタジーです。



主人公の父親が穏やかで優しくて
父親との会話のシーンでは
ウルウルしっぱなしでした。

 

触れ合うと、好きな人の未来、
それも不幸なことが見える体質って
恐怖でしかないですよね。
その不思議な能力ゆえに過去のことが
トラウマになっていて恋ができない
そんな、主人公が少しずつ心を
とかしてゆく感じも好きでした。

 

主人公の叔父さんが言う

出会ったから今の自分があるし、
出会ったことには意味がある

っていい言葉です。
終盤は逆境に負けずに進む
主人公達を応援していました。

 

未来が変えられるのか
先が気になってしかたなく
何度もハラハラしてイッキ読み。
あ、今ジャケット見ていて気づきました!
「未来を生む」なのですね☆”

 

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金澤syugenは、お急ぎ婚、こぢんまり婚、
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「君が夏を走らせる」
2020年8月27日

瀬尾まいこさんの「君が夏を走らせる」は
金髪の不良少年が髙二の夏休みに
戸惑いながらも1歳10ケ月の女の子の
子守をすることで自身も成長してゆくというお話でした。



おさな子の描写にわかるわかると
我が子の幼い頃の可愛かったこと
困らされたこと感動したことなどなどを
懐かしく愛しく思いだし涙ぐみながら読みました。
我が子が小さい時、こんなに丁寧に
接していなかったなぁと反省もしきり。
あわせて、卒業新郎新婦様達の
お子さん達の思い出をあれこれたぐり
どの子も可愛かったなぁとニヤニヤ(o^^o)

 

少年は運動ができて掃除も得意で料理上手
相手の思いを想像するチカラもある
さらに母親は働き者で情があり親子仲もいい
なぜ?そんな子が?小学生デビューで
不良になったんだ???
と、そこだけがずっと違和感でした。

 

21日間のバイトが終わりに近づく頃
私も寂しくなって平和なお話なのに
メソメソ泣きながら読み進みました。
読後は、少年と女の子の家族が
幸せでありますように
と、祈る清々しい気分です。
続編待っています☆”

 

PS
腕を広げて「おいで」と言うと
全力で走ってきて飛び込んでくれる喜び
わかるわかる!
「ゆうくん、おいでー」と言うと
笑いながら走ってきてくれたウチの坊主
可愛いかったなぁー。
こういう思い出貯金があるから
生きてゆけますね\(^_^)/

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「一人称単数 」
2020年8月24日

村上春樹さんの「一人称単数 」は
ノンフィクションっぽいお話と
おとぎ話っぽい感じもする短編が八つです。



「ヤクルトスワローズ詩集」では
ファンである著者が球場で観戦のさい
勝利を祈りながらも負けを覚悟していたそうで
「人生、負けることになれておくのも大事」に
クスリと笑えました。

 

著者が普段着ない スーツを着てバーに
出かける「一人称単数 」。
スーツを着ると違和感があって
なにやら気恥ずかしい、ってのわかるのです。
私には過去、スカートをはくことが
どうにもこっぱずかしい時期があって
着物は平気なのにスカート姿は
我が身が女装化趣味の人っぽく思えて
落ち着かずでしばらく遠ざかっていました。
が、昨年あたりからシャツワンピースが流行って
夏のワンピースを楽しめるようになりました。

 

この夏、石田ゆりこさんの高温多湿の日本の夏を
オーバーサイズのナチュラルなワンピースで
過ごすという投稿が話題になりましたね。
勝手に親近感♫•*¨*•.¸¸♪✧

 

麻や木綿の涼しげな色合いワンピースを
纏うことでお目にかかる方の体感温度が
少しは下がったらいいなぁと願っています。

 

小説に話は戻ります。
良かったのは「ウィズ・ザ・ビートルズ」で
冒頭から、あ!そういうことかって共感&納得しきりとでした。

 

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金澤syugenは、お急ぎ婚、こぢんまり婚、
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「魔女たちは眠りを守る」
2020年8月21日

村山早紀さんの「魔女たちは眠りを守る」は
悠久の時を生きる魔女が登場する七つのお話です。



亡くなった愛おしい人や猫と会えたり
カワウソや狼の魂と話したり
時空を越えた人形との出会い
そういうことが私にもおこって欲しいなぁと
無邪気にも想いました。

 

どのお話しもおおいに泣けて「天使の微笑み」は
終盤、賛美歌「Amazing Grace」が脳内でなり響きました。
「雨のおとぎ話」は旅立つ大好きな祖母を
見送る孫達の想いがとても切なく愛おしく
緩やかに命を見送ることの尊さが描かれていました。

 

キラキラしたファンタジーな魔女の話ではなく
戦争のむごさやキリスト教弾圧の歴史なども
描かれていて、その昔のとんがっていた
思秋期の私に読ませたかったです。

 

戦争について考えることの多いこの季節
そして、愛猫モコちゃんの命日の頃に読めて
良かった☆”癒されました。
あとがきで「私には魔法の力はない」とありますが
魔法のような美しい言葉があふれていました。

 

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