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「エレジーは流れない」
2021年6月11日

三浦しをんさんの「エレジーは流れない」は
寂れた海沿い温泉街で「母親が二人いる」という
環境に育つ少年と彼を取り巻く人々のお話です。



高校生の主人公がとにかくいい子なのです。
生い立ちに疑問を持ちながら反抗もせず
家の店番をし夕食の支度もし弁当も自作。
友人に恵まれ自分の家だけじゃなく
互いの家業のお手伝いにも行き来する。
寝ても寝ても眠たいさかりの年頃で
ともすると遊びに行けば加減がなくなるもの。
が、この主人公は勉強もできるのです。

 

同級生たちがいい味を出していて
脳筋と思わせておきながら
案外と細やかな思いやりがあったり
穏やかに見えても熱いものを持っていたり。
愉快な仲間たちと悩みながらも
成長してゆく青春小説でした。

 

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金澤syugenはオーダーメイドの少人数の結婚式、
生家ご出立、挙式、フォト婚のサポートもいたします。
衣装コーディネート、オリジナルアイテムのデザイン、
和婚式の会場紹介などポイントサポートもご相談ください。
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「日向を掬う」
2021年6月8日

朝倉宏景さんの「日向を掬う」は笑いながらも
度々、涙したユーモラスな家族小説でした。



精子提供という出生の事情に傷つき
自分の存在を否定する中学生の女の子の
頑なな心が、頼りなく甲斐性なしの
残念すぎるダメダメな父親とその周囲の
優しさにほぐされていく過程がなんともいい。

 

私自身、我が子が生まれた時
「命がけで守る」って強く思ったこと覚えています。
なんならお腹に命がやってきた時から
「この子のためなら」って覚悟したものです。
ボウズはたまらなく愛おしい存在で
それまで身体の中になかったような
感情を知ることができて本当に幸せでした。
ボウズが笑っていると我がこと以上に嬉しかったものです。

 

なかなかうまくお話できずの子が
3歳の頃、寝かしつけていると
「かちゃん(お母さんと言えない)に
キラキラの宝石、買ってあげる」
「どこで?」
「ご飯食べたお店☆”」
ココスのことだね
おかしくて可愛いくって涙が出たなぁ
S音をうまく発することができない
あの頃の言葉の質感まで思い出せます。

 

誰かを幸せにするために生まれてきた
命の堂々巡り
人は存在することだけで
他の誰かを幸せにできるし
救い救われ生きているっていう
家族の愛に気づかせてくれるお話でした。
読みやすかったから1日で読み切りました。

 

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「カード師」
2021年6月4日

中村文則さんの「カード師」は占い師で
違法賭博のディーラーを生業とする
洞察力するどい男性が主人公のミステリー小説です。



神話、物理学とともに様々な時代の信仰、
犯罪、災害、貧困、差別、戦争、疫病、魔女狩り
などなど、そしてさらに主人公の幼少期の
トラウマなども詰め込まれています。

 

人の持つ残酷さは恐怖で度々、気分が悪くなり
難しくって辛くって暗くなりながらもなんとか
最後まで読むも、よくわからんないことの
ほうがやっぱり多くて。。。
10代の頃、クラスでマルキド・サドが
流行って背伸びして文庫本を読んだ時の
「理解できない」あの感じを思い出したりでした。

 

スマホを観ていたら前頭葉が抑制されて
考えることができなくなり小説も
読めないくらいになっちゃうよという教訓を
はい、ほどほどにしますと自身の戒めにしました。

 

良き方向に向かえるように背中を押す一言
そんな存在の占いは未来にもあって欲しいなぁと思いました。

 

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「ひきなみ」
2021年5月31日

千早茜さんの「ひきなみ」は二人の小学生の
女の子が瀬戸内の海で出逢うことから始まります。



出自や経歴からの差別や偏見
そして、性差別があからさまにある
そんな田舎特有(時代もある)の
閉塞感に苦しむ二人の成長と交流が描かれています。

 

船で島を行き来する海の描写がきれいで
10年前にボウズと行った直島を幾度も思い出しました。
草間彌生さんの大きな赤色かぼちゃの中に入って
サザエさんの曲を口ずさむとエコーがきいて
キブンが良かったなぁ。
自転車を借りて島一周は登り坂こいでこいで
しんどかったけれど高台から観た青緑色の海が
キラキラきれいで瀬戸内海が大好きになって。
島のあちこちの開放的な現代アートを散策して
きれい ♫•おしゃれ*¨*•.¸¸♪✧ってのも
ナンナンダ??ってオブジェも楽しくて。
ウルトラマンの整列が愛らしかったなぁ。
ベネッセのレストランでおやつに海老天丼を
一つ頼んでボウズと半分ずっこ✦
そこからまた古い街並みを散策しながら
自転車で下ってゆくと民家にカフェの
看板があって縁側でピザを半分ずっこ✦
仕上げに直島銭湯 「I♥湯」でひとっ風呂あびたいという
ボウズを待つあいだ港で凪いだ海を眺め
ソフトクリームを食べてゆるりと過ごしたことなどなど。
うん、素敵な島(ू•ᴗ•ू❁)

 

小説の最終章でやっぱ直島だったのかしらんって思いました。

 

大人になった主人公が生きづらさを
感じながらも我慢する姿はなんとも
もどかしく話ができる人が一人でもいれば
心が楽になれるのに・・・っと、感じました。
二人が囚われから自由になれそうな未来を
想像させてくれる終わり方でした。

 

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「この場所であなたの名前を呼んだ」
2021年5月27日

加藤千恵さんの「この場所であなたの名前を呼んだ」は
様々な形でNICU(新生児集中治療室)に関わる人々が
主人公となって語る連作短編集です。



それぞれが自身の生活の中でも苦悩を抱えてる
医師、看護師、清掃員、臨床心理士そして母親達。
「願う場所」の章で旅立つ新生児を見送る
医療スタッフの尊い姿勢、そして
パパとママの深い愛情にもう大泣きしました。

 

私も緊急の帝王切開だったので
産後は喜びよりも不安ばかりの
辛い日々を過ごしたことを思い出しました。

誰もがみな、無意識のうちに、赤ちゃんは
元気に生まれてくるし、
すくすくと育っていくものだと思っている。」

母親が自分を責めたり、愛おしい我が子から
目を背けたくなったり、落ち込む気持ちもよくわかります。

 

最終章、こみ上げてくる感動に震えました。
辻家の墓が誰のお墓だったのか
はっきり書かれていなかったけれど
読み終えて「なるほど、きっとそう」と
余韻に浸りました。

 

命の大切さを改めて考えさせられました。
オススメです。

 

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「モモコとうさぎ」
2021年5月24日

大島真寿美さんの「モモコとうさぎ」は
自分探しをするモモコと不思議なうさぎの放浪記でした。



女子力たっぷりのファンタジー小説かと
思いきや勢いがつくと改行のない文章が
何頁も続くこと多々あって目が疲れ息も絶え絶えです。

 

自分が好きなこと、人から喜ばれること、
やりたいことを発見して
モモコはモモコを見つけたのでした。

 

自分らしく自分を極めていく事が
仕事や人生に繋がっていけば
それは、とても素敵なことだなぁと感じました。

 

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「僕と彼女の左手」
2021年5月20日

辻堂ゆめさんの「僕と彼女の左手」は
テンポ良きハートフルミステリーでした。



子供の頃の列車脱線事故のトラウマから
挫折する医大生と、右手が不自由で
左手だけでピアノを奏でる少女の微笑ましい
ラブストーリーでまったくミステリっぽさは感じられず💓
だったのが中盤以降、謎が膨らんでゆきます。

 

終盤、伏線回収で、あ、そか、そういえば、
そういうシーンあったね、そういうことね
っと、なるのす。
事故という題材ゆえに事故現場や心情の
描写とかで苦しくなるのかもと心配したけれど
登場人物がみんないい人で心があたたまりました。
終盤、泣いた泣いた大いに泣いた。

 

ところどころ文字からピアノの音色が
聞こえてくるように感じられる作品でした。
一気読みがオススメです。

 

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「男の子になりたかった女の子になりたかった女の子」
2021年5月17日

松田青子さんの「男の子になりたかった
女の子になりたかった女の子」は
女性であれば誰しも経験があることとか
ずっと心のどこかにあったひっかかりなんかが
うまいことおもしろく描かれています。



細雪をオマージュしたという「ゼリーのエース」では
なかなか結婚しない三女の設定のゼリーの
”身”がかたまりません。
ゼリー達の浪速言葉のおしゃべりが可愛らしくて笑いました。

 

青は男色、赤は女色ってありましたよね。
小学校の入学式に私の両親がはりきって
用意してくれた真新しい革靴は赤色だったので
「靴は黒がいい」と言うと
「ランドセルも黒にするぞ」と言われました。
なんで、一年生になるのにこんな子供っぽい靴
なんだろと幼い私は不満に思ったものでした。
かなりの天然パーマで髪がからまるため
いつもショートカットで愛想もなければ
可愛らしくもない子供だったので両親は
なんとか女の子らしい感じにしたかったのでしょうね。

 

クスリと笑える不思議ワールドでした。

 

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「半逆光」
2021年5月14日

谷村志穂さんの「半逆光」はイヤミス不倫小説でした。



21年前からの不倫相手とのメールを保存してた夫、
子育てに夢中で夫の不貞に気づかなかった妻、
8年にも渡る関係を不倫私小説として執筆していた女性。
妻がある日、長い年月の不倫関係の
やりとりを知って「ああ、あの頃」って
子育てが大変だった時期を思い出しては
苦しむのがなんとも気の毒なことでした。

 

物語はすっきりしない違和感が胸の内に
どんよりと澱がたまってゆくようで
どこまでも後味悪いのです。
これ、きっと作者さんの狙い通りですね(ノ≧ڡ≦)

 

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「ムーンライト・イン」
2021年5月11日

中島京子さんの「ムーンライト・イン」は
訳有りの5人の視点でかわるがわる語られています。



それぞれの事情があって悩みと秘密を持つ
年代がバラバラの3人の女性と2人の男性は
薔薇の花咲く高原の元ペンションの
シェアハウスにて絶妙な距離をとりながら
しばらくは平和に過ごせます。

 

人生に起こる予想外の展開に戸惑う姿も人間らしくていい。
「普通がいちばん。なんでもない毎日って
すばらしいですね」という作中の言葉が
コロナ禍にある今だからなおさらに本当にって思えます。

 

非正規雇用、介護トラブル、親子の確執、
日本人男性の父親に会うことも叶わない
フィリピン人女性(この女性の個性が光っている!)、
外国人労働者、様々な差別など
日本が抱える問題に触れつつも
美味しそうな料理の描写もあってか
深刻になりすぎずです。

 

高齢者がコミカルに可愛く描かれていて
リズムもよくとぼけたおもしろさもあります。
老人のロマンもあっていいさ。
終盤にむけてみんながいい方向に進んでゆき
若者の成長も見届けられて
みんなが幸せになりますように読み終えました。

 

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