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「君の膵臓をたべたい」
2018年6月22日

前々から表紙を見かけると
石川橋の桜をイメージできて
気になっていたのですが
住野よるさんの「君の膵臓をたべたい」が
図書館で順番なく借りられたので読みました。



熱量の違うまったく真逆の二人の
毒ある軽妙な会話はなかなかの技ありで
ちっともかみあっていないのだけど
リズムがとても心地よいのです。
そう言えば私にもこんな風に
会話できた人がいたなって
懐かしくその季節を思い出しました。


女の子の残した「共病文庫」を
読むというシーンになり
小説はあとわずかで読了という頃
その先を読みたいけどこらえることにしました。
「明日は結婚式」大切な日の
お手伝いをする私の顔が泣き過ぎて
むくんでいるのはいけないわ
っと思ったのです。


生きることは「人と心を通わせること」
誰かと関わることで初めて、
自分が生きていると実感できると
いうことが描かれていました。
大切な人に「好き」と伝えておかなきゃね。


あと、“闘病”ではなく“共病”って言葉に
生きている限りうまく病気とも
つきあっていけたらと感じました。

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「京洛の森のアリス」
2018年6月17日

望月麻衣さんのファンタジー小説
「京洛の森のアリス」は哲学的でもあるのです。



本好きの主人公が天職を探すお話で
いろんな童話が出てきます。


私が幼い頃、好きだった絵本は
「カエルの王子様」です^^。
一番印象に残っている絵本は
「泣いた赤鬼」で悲しい結末では
子供心にも理不尽さを感じたのを覚えています。
心根優しい赤鬼と青鬼が
可哀想すぎて小二の私は大泣きしました。
なんなら「せつない」という感情を
初めて知った時かもしれません。


「京洛の森のアリス」は糺すの森が
京洛(パラレルワールド)への入口で
そこは、自分を偽らないで
生きることこそが大切とされる世界です。

禍々しいもの注目すると引きずり込まれて、自分の波動も下がる

と語られる時はなるほどって思えました。


楽しんで仕事をすること
人から必要とされることで
望んだ姿になれるというおとぎ話の
読後感はすがすがしいものでした。
軽い読み物がほしい時に良いですね、
けっこうオススメです。

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「ヨーコさんの言葉 」「私の息子はサルだった」
2018年6月11日

大人の絵本となったNHKの「ヨーコさんの言葉」に出会いました。



「100万回生きたねこ」の作者の佐野洋子さんです。


猫の章で、ワンちゃんの健気さと比べています。
【犬はこれが今生の別れかと
思うほどの悲しげな目付きをする】
で、帰ってくると
【(犬は)南極から生き返った人を迎えるように嬉しがる】


ウチにいた猫ちゃんは外出時の
見送りこそなかったけど
帰宅して鍵穴に鍵をさしこもうとすると
ミャーミャーと甘えた鳴き声で大騒ぎをしました。
廊下の向こうの部屋にいて
物音も立ててないのに毎回気付いてくれました。
で、部屋に入ってゆくと
「待ってたよぉー」とせわしなく
嬉しくて仕方ないよと
まとわりついてきました。
いつもはそんなじゃないのにね。
こういう時、もう可愛くってかわいくって
赤ちゃん言葉で話しかけていました。
猫も健気だと思います( •ॢ◡-ॢ)-♡。




「私の息子はサルだった」 は
ケンくんの思春期の頃までが描かれています。



モデルであろう御子息から
やめてほしいと申し出があって
このシリーズは終わったそうです。


ウチの坊主が中学生になった頃
コーヒーショップで勉強することが
背伸びのあかしだったようです。
だけど、帰ってくると毎回
「コーヒー飲むとドキドキして
初恋みたいな気持になる」
と、苦しがっていました。
だったら、紅茶にしたらいいのにね。
それでもカッコつけて無理して
コーヒーを飲み続けていたようです。
子供の成長の記憶はいつの時も愛おしいものです。

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「月夜の散歩道」
2018年6月6日

角田光代さんの「月夜の散歩道」は
愛猫ちゃんの写真が可愛らしいのです( •ॢ◡-ॢ)-♡
柔らかそうな関節の感じや
安心してポーンとお腹みせている姿に
ふわりと癒されます。



ですが、夜は読んじゃいけないエッセイです。
おいしそうな食べ物のことばかり
かかれていてお腹が刺激されるのです^^;
例えば、

激辛好きで唐辛子系の調味料が欠かせない。
このパッケージ、なんとも昭和的で、
もし金沢ではじめて見たら、
私は買わなかっただろうと思う。

と、金沢の「とり野菜みそ」が紹介されています。



金澤syugenのご近所のスーパーで撮りました。
冬以外でも人気あるようです。


この時期、二冊のエッセイを平行して読みました。



おいしそうな話が続く「月夜の散歩」は
夜には読めない。
下品な話が続く「されど人生エロエロ」は
外では読めない。
と、言う事情からでした。


さて、私のスマホの待受画面は
先月、知人宅にやってきたという猫ちゃんです。



弱々しい小さい尻尾の子達の
モフモフにさわりたい
仔猫ちゃんのにほいを吸い込みたい。
いいなぁ♫•*¨*•.¸¸♪✧猫のいる暮らし♡

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「忘れたふり 」
2018年6月2日

吉本ばななさんの「忘れたふり 」は
嗜好が強すぎる章もあるし大笑いも度々で
しっくりきた章では顔が水浸しになりました。



常に新しいもの好きで、現場が好きな人、
楽しそうに働いている人がやはり
どんな時代も常に最強でしたね。


最終章近くでは、心に刻んで
おきたい言葉を見つけました。
気持ちが高まった時
「ホントだ、ホントだなぁ」って
言いながら自然に掌が誌面を
何度も撫でていました。
「肝に銘じなきゃ」そう思ったのです。


さて、ばななさんは金沢がお好きなようです。
ひがし茶屋街のお寿司屋さんもでてきました。

金沢出身の人たちがあまりにも
控えめに、しかし明らかに地元を
誇らしく思っているような
雰囲気なのがよくわからなかった
私さえ、「これだけ豊かな場所だったら、
少しくらいそのことを自慢しても
しかたないな」という気持ちになりました。

地元に誇りを持つ金沢人わかるわかるです。


なにからなにまで豊かで、ぶりぶり
キラキラしていて、質が高くて。


金沢のお菓子が見た目も質もパッケージも、
とにかく総合的に異様なクオリティ    


昨日は、金澤神社さんで
「お水取り」の儀式がありました。
百万石茶会では、この金城霊澤の
お水で点てたお茶とお菓子が呈されます。
お祭りで金沢にいらっしゃったかた、
クオリティ高い上生菓子を召し上がってくださいね。

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「じっと手を見る」
2018年5月28日

四月上旬に図書館に予約してあった
窪美澄さんの「じっと手を見る」が読めました。



章ごとに語り手が変わる連作短編集は
介護に関わる世界を背景に、
日々の仕事や過酷な労働からの
将来の不安なども盛り込まれていました。

できることが増えていくのが成長で、
できないことが増えていくのが老化なんだ


なるほどと思いました。


生の終わりの決定権を誰一人持っていない

この言葉はとても重く受け止めました。


すべての章で手の描写があり
一章目では

手を握りしめた。「ほどかないよ」


六章では、9歳の発達障害の男の子を
勇気づけたくて手にひらに線をかき

これは、裕紀の星座。
裕紀の手のひらにこれがあるから、
絶対に裕紀は迷わない。

と、いうくだりにジーンときて
自分の手のひらをじっと見つめました。


ネタバレになるのでかきませんが
物語の終わりでも手の表現があって
その体温と生についてふれます。


ここのとこ読む小説に必ずと
言っていいくらいネグレクトを
受けた子供が登場するのですが
この小説ではネグレクトの加害者が
なぜそれにいたったのかということが
えがかれています。


初めて窪作品と出会った
「ふがいない僕は空を見た」です。



窪作品は、短編ごとに人称が
かわるスタイルが多いのですが
今回はさらに、章ごとに登場人物達から
受ける印象の変化が新鮮でした。

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「路上のX」
2018年5月23日

「路上のX」は、救いようがないってくらい
おどろおどろしいことばかり起こって
時にグロテスクなのだけれど
集中切れず562ページ一気に読めました。



いつも毒気が強い桐野夏生さん作品ですが
今回、ネグレクトを扱っていて
「どうにかしてあげられないものなのか」
「誰も気づいてあげられないものなのか」と
子供の虐待を文字で読むと気持ちが暗くなります。


ネタバレになるのでかけませんが
終盤、母親の行動の勝手きわまりなさに
「そんな理由で子どもを捨てるか?」
と、腹立たしいことでした。
大人の勝手を子どもに押しつけちゃー
いけないんだよと強く感じました。


最近のNEWSを観ていても
弱者を傷つけている側の人間は
傷つけていることに気付いてさえも
いないということを感じます。


読み終えた後、ネグレクトの
被害者である主人公達の将来は
どんな風なんだろうと考えました。
子ども時代に辛いことがあった分
幸せになれますようにと祈ります。

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「爽年」
2018年5月19日

石田衣良さんの「爽年」は
「娼年」(2011年発刊)の続編で
娼年から7年後という設定の完結編でした。



読んでいるうちに10数年前に読んだ
前作の個性的な登場人物達のことを思い出します。
新しい顧客達もまた個性にあふれ魅力的でした。
主人公の品の良さと女性への思いやりが心地よいのです。


前作で、特に老夫人のことが
印象に残っていましたが
幸せな生涯だったようです。
旅の終わりはしっくりきました。


こちら、旅の始まり「娼年」です。



今、松坂桃李さん主演で映画化
されているそうですね。
このシリーズは、男性にこそ
読んでほしいと感じました。

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「みとりし」
2018年5月16日

今日はとてつもなく暑い日でしたね。



金澤syugenそばのパン屋さんの
キウィ棚に黄色い花が咲きました。


「夏の花の好きな人は夏に死ぬってほんとうかしら」
太宰治の「斜陽」で主人公の母の言葉です。
夏は好きではないけれど夏に咲く
野菜の花が好きなので私は夏に死ぬのかしらん。


高森美由紀さんの「みとりし」を読みました。



主人公の薫は、動物の言葉がわかるのです。
母親からの虐待が原因で感情を
持たない薫がペットシッターとなり
ペットの最期に立ち会い、見送り
最期の言葉をたんたんと飼い主に
伝えるのですがそれが泣けて泣けてなのです。


癌の犬が苦しむのが可哀想と
飼い主が安楽死を決断する話があります。
ペットの死後、飼い主は
ずっと悩んで自分を責めていましたが
薫が伝えたペットの言葉を
知り変化が起きます。


動物って言葉で伝えられないから
「ウチの子で幸せやったんやろか」とか
「あの時、ああしていたら」
などと悔やまれることも多々あります。


こういうペットを看取る人が
いたらいいなぁと感じました。
物語の終わりは、薫がすこぉしづつ
感情を表せるようになる成長をします。


私達は人間に生まれて
言葉を話すことができるのだから
感謝の心を言葉で表現しなきゃって
それは、とても大切なことなんだなぁ
と、この本を読んであらためて思いました。

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「わかって下さい」
2018年5月8日

藤田宜永さんの「わかって下さい」を読みました。



熟年の愛を描いた『愛の領分』で直木賞
受賞の作者がさらなる高齢者の恋を
綴った六話の短編集です。


不倫とかそういうことじゃなくって
恋をしていた頃の自分を思い出したいという感じです。


「恋ものがたり」は、主人公が
昔の恋に決着をつけたいと言う
かくしゃくとした83歳の女性と話すうちに
自身の若い日の恋を思い出します。


表題作「わかって下さい」は泣きました。
主人公が、その昔の恋人との偶然の再会後
家族のもとに帰ってゆく時
今の家族との幸せにあらためて感謝
そして、過去の恋人の幸せを
心から願うというあたたかいお話でした。


さて、若い頃の恋は、
不器用で一途だったり
思い込み激しかったり
そんな頃の自分は愛おしくもあります。
恋をしていた無垢な思いを、
時々はとりだしてみるのもいいなぁ
と、感想でした。


今日の図書は新郎新婦様世代ではなくて
親御様の世代向きの一冊でした。

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「おまじない」
2018年5月4日

三月に図書館で予約した
西加奈子さんの「おまじない」が読めました。



様々な悩みを持つ女性(女の子も)が
主人公の八つの短編です。


自分にもこういうとこあるな
思春期の頃、こういう風に感じたことあったな
と、それぞれのお話の中で共感できました。


「孫係」というお話がとても好きです。
この世界で役割を与えられた係を演じることや
悪態のすすめがあって
それは、時に優しい思いやりなんだなぁと納得しました。
爺係のおじいちゃまと孫係のすみれちゃんの関係がとても良いのです。


「ドブロブニク」の中の言葉で

「おめでとう」という五文字の発するその美しさは、独立してそこにある。

祝福の言葉は何度あってもいいですよね^^


アイコンのような斬新な目次と
圧倒的な色彩のイラスト、
奥付のあとにある数枚の白のページには何をかいたらよいのだろうか。
やっぱ、西加奈子っておもろい
と、感じた一冊でした。

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「私はあなたの記憶のなかに」
2018年4月26日

角田光代さんの短編のアソート
「私はあなたの記憶のなかに」を読みました。



「父とガムと彼女」では
小学生の主人公が
学校だけがすべての世界になりがちな
時期に出会った初子さん通して
その先には広い世界があるんだと知ります。
あと、主人公の母親の女性の意地だったり
憎んだ相手と哀しみを共有する感じが
なんだか人間くさくて好きでした。


さまざまな男女の過去と現在が
織りなす携帯メールの物語
「地上発、宇宙経由」も好きでした。
メールが、人と人を
結んだりほどいたり
また繋げたり
「そんなことあるはずない」な
偶然が続くのですが
小説だからこれもありです。
送信ミスからの女子大学生の
もとにとどいた母親からのメールに
うっと泣いてしまいました。


「空のクロール」は色彩や匂いや形が
リアルすぎる壮絶ないじめの描写に
すごく怖くなりました。


角田作品は、エッセイも
含めて今年五冊目でした。
角田光代祭しばらく続きます^^

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「ボイルドフラワー沸点桜」
2018年4月15日

「ボイルドフラワー沸点桜」を
桜が満開のころに読みました。



物語は現代と25年前が交互に描かれます。
バイオレンス系が苦手で
読むのをやめようかと
何度か思ったのですが
冒頭に、現代の穏やかな生活ぶりが
描かれていたのでハッピーエンド約束の
保険あっての安心で読みすすみました。


クセの強い女性二人の逃避行で
兼六園も出てきますよ。



先日、石川門にてスマホで撮った桜です^^。 


この作品で日本ミステリー文学大賞
新人賞受賞された北原真理さんは
主婦と知りびっくり!
キルビルみたいな格闘シーンや
風俗のシステムや闇社会の陰湿な感じを
どうやって知ったのだろかって思いました。
結末は「だーいどーんでんがえし」ありです。


あと、作者が本当に海が好きなのが伝わってきました。
ハードボイルド小説で硬い表現が
続く中、海にかかわる描写だけは
柔らかく優しげでしたから^^。

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「春待ち雑貨店ぷらんたん」
2018年4月9日

昨日の朝、カチカチって音がして
まさか?と窓の外を見ると霰でした。



雷もなって、冬に逆戻りしたみたいです。
桜満開の丘は一瞬にして白の布を
芝生にひきつめたようになりました。


さて、春っぽい表紙にひかれて
京都のハンドメイド雑貨店を舞台にした
「春待ち雑貨店ぷらんたん」を読みました。 



著者の岡崎琢磨さんは、1986年生まれ男性です。
女性の孤独や痛み、苦しみなどを
繊細な表現されているのに感心しました。
主人公の巴瑠が相手の表情を読むとか
状況を自身の細やかな感性で推察してゆきます。


巴瑠が理香子に悩みをうちあけられた時

何とぜいたくな悩みだろうか。
と思ってしまう。
だけど、その思いはみずから否定したい。
理香子をせいたくだと見なすことは、
自分のほうが劣っていると認めることにほかならないからだ。


こういう考え方があるんだなって思った。
完璧な人間なんていやしないし
人を羨んじゃーいけないですね。


想いに寄り添って謎解きをしてゆく感じで
読後はあたたかい気持ちになれました。

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「すべての始まり」
2018年4月3日

吉本ばななさんのほのぼとしたエッセイ
「すべての始まり」を読みました。



四月は色んな始まりの季節ですね。


昨日の夕方、陸上競技場に行ってきました。



始まりの季節の花、桜が満開です。


 

右上に色鉛筆の白ですっと描いたような飛行機雲です。




年度替わりの時だからか部活の生徒さんも
少なくて静かでした。




足元にも健気な花。




ぐるっと時計回りにゆっくり一週しました。




桜の額縁の中に山です。
毎年、自転車でこのグランドにお花と山を見にきます。


自然はすごいなぁと感じます。
変わらない命の繰り返しがあって
その都度、私達をこんなにも
感動させてくれます。
 

さて、「すべての始まり」には
ばななさんらしい言葉がたくさんあって
こういう考え方好きだなって何度も思えました。

自分が自分であることは、一回だけの宝物だ。

生まれかわれたとしても今の
私じゃないんだなってことですね。


始まりの時、みなさんにも
素晴らしいスタートがありますように。

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「海馬の尻尾」
2018年3月24日

荻原浩さんの「海馬の尻尾」を読みました。



どこか滑稽さのある荻原作品ですが、
やくざな暴力シーンの描写が
リアルで残虐すぎでした。
作者は、どこでこういうシーンや
言葉を学んだのだろう、
菅原文太作品をさんざん観たとか?
ファンタジーをかいていたその人とは
思えなかったのですが
何かユーモアがあってその独特な
リズムで嫌悪感なく読めました。


アル中の主人公は海馬の異常で
恐怖を感じなかったり、
人の表情が読めないために
共感することが出来ないとされています。


主人公の脳が新薬と少女との出会いで
他者への共感能力を持てるようになります。
極悪非道な主人公の心が
柔らかくなっていく感じや
日々の生活の中で感情に
色彩を帯び鮮やかさが増してゆく
過程がおもしろかったです。


映画になったらおもしろそう!
けど、きっと、間違いなくR18指定だな。
もし映画化するならラストは、
少女と母親が一緒に暮らせていますようにと強く願います。

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「口笛の上手な白雪姫」
2018年3月15日

急にあたたかくなって
春が芽吹く時のはぜる音が
聴こえてくるようです。ワクワク


声や音にまつわる八つの短編集
「口笛の上手な白雪姫」を読みました。



「先回りローバ」では

「僕の声って、どんな形?どんな色をしているの?」

そんな風な不思議系のお話が続きます。


「仮名の作家」では

何が書かれているかはたいした問題ではなく、
私にとって重要なのは、どんな声で語られているかだった。


声は、言葉以上に
その人の本質や思いが感じられます。


「一つの歌を分け合う」が一番
好きなお話でした。

最後の一音が劇場の高みに響いてゆき
やがて一点に吸い込まれていった。

ミュージカルを観たあとの
感動と高揚感を思い出します。
客席もひとつになるような
あの幸福感ったらないです。


小川洋子作品は直木賞の
「博士の愛した数式」が
あったかくて優しくて
不思議で大好きなお話しでした。
今回の作品はさらなる
秘密めいていて幻想的な
お話が綴られています。

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「人生の旅をゆく 3」
2018年3月10日

卒業入学のシーズンですね。
新郎新婦様のお子様のことを
「泣かないで園に行けるかな^^」
「ランドセルは何色にしたのかな」
などととくにあれこれ思う季節です。
 



吉本ばななさんの「人生の旅をする3」を
読んで好きだと思った言葉達です。

仕事は人生に伴走してくれる
友達であり、なによりも自分以外の
人のためにだけするものだ。
お金は重要ではない。
仕事をしている自分を見て、
だれかが励まされる。
自分が与えた影響が
だんだん波みたいに伝わって、
遠くできれいに揺れているのを
見るためだけにするものだ。


ですね、きっとそうですね。
いつもばななさんは
うまいこと言うなーです。


感動したこと素敵だと思ったことを
言葉にできる幸せについては

ちょっとくらい気持ちが重くて、
のどで言葉が突っかかっても、
やっぱりいいことは
思っているうちに相手に
どんどん言った方がいいんだな、と思う。

照れがあったり
わかりきったことだから
なんて
思わないでいちいち言葉に
することは大切で素敵なことなんですね。


そして一番好きだと思った言葉です。

だれかを好きになるとき、
あるいは遠くのだれかに
想いをはせるとき、私達は
必ず祈りに似た感情を抱く。


金澤syugenの事務所では
新郎新婦OB様達のことを
とてもよく話題にします。
便りのないOB様達のことも。
「どうしておいでるかな^^」と
言葉にする時、私達は
幸せだったらいいな
幸せでありますようにと
祈りの想いをこめているようです。

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「ヲトメノイノリ」
2018年3月5日

石田千さんの小説を初めて読みました。
心地良くゆる~いお話達でした。



小説って自分と違う人生が
経験できる楽しみがあって
時に、自分の人生を投影することがあります。
「うぐいす」は、さよさんが結婚を前に
昔、別れた男性との再会で心が揺れます。
そんな、女性の感傷になんだか
遠い日を思い出したり出さなかったり・・・・・。


表題の「ヲトメのイノリ」は
落語を聞いているようなテンポが
軽快でとても楽しかったです。
70歳を過ぎた女性がピアノで
「乙女の祈り」を弾けるように
なりたいと手習いを始めます。
そのピアノの先生であるぐうたらな
ゆり子さんはやめたい、苦しくなった。
と、悩みます。

「ぜんぜん、何にも弾けないのに、
もうじぶんだけの音楽が、しっかりわかっているの。(略)
幸せそうで、あったかくて、強くて。(略)
毎日毎日、部屋のなかにこころの
きれいな象がみっちり増えてゆくみたい。

ネタバレになるからオチは
かけないけれどゆり子さんも
影響を受けてゆきます。
みんなが応援したくなって
元気になれるそんなお話でした。


沢山、感動しました。
石田千さんこれからチュウモークです。

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「嘘」
2018年3月1日

年末に図書館で予約した村山由佳さんの
「嘘」の順番がめぐってきて読了できました。
 
 
 
四人の中学生がそれぞれに主人公になります。
情景の描写も繊細でやはり村山作品は
好きだなぁと思うのです。


今回、サイキックの要素もありました。
美月は
 
人の魂が発するオーラもみな、
空間を震わせ、それぞれに色や音を持っている。(略)
波長が合う、合わない、という表現は、
単なる比喩ではないのだ。(略) 
相手の魂を、色、音、印象や匂い、
肌触りになどの別によって仕分けしていた。
 
私にはそんな能力はありませんが
そういう能力のある人のことは理解できます。


ストーリーは残虐で救いようが
ない場面も度々あって
辛いと感じることが多くありました。
それでも村山作品「星々の舟」の
あとがきで「戦争を題材とした
辛い話をハッピーエンドに
書きたかった」的な発言を
思い出し「きっと」と信じ
希望ある結末であることを祈り
ドキドキしながら読み進めました。
 
 
納得いく着地で満足しました。 
ただ、今回の作品はかなり過激なので
心が弱っていたり妊娠されている時は
読まないほうがいいのかもしれません。

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