おわら風の盆 前夜祭 |
2016年8月27日
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「おわら風の盆」前夜祭に花嫁OB様の
ユキリコフちゃんとムッチとおでかけしました。
この日“おわら風の盆写真館館長”のTさんが案内してくれました。
前を歩く水色のTシャツの御仁がTさんです。
空が藍色に染まる手前の青がきれいですね。
青椿柄の浴衣に角出し変わり結び、
諏訪町にこの浴衣で訪れたいとずっと思っていました。
街並みが嬉しくてしかたがなくってはしゃぐ私達。
「ユキちゃん、写真撮ってあげる~」。
三味線の奏者さんとおしゃべりしながら
坂を登りました。
踊りが始まったお家あります。
奏者さん歌い手さんの真後ろで聴けました。
力強い男踊り。
おわらは艶っぽい。
こういう瞬間、拍手と歓声があがります。
指先の表情が美しい。
ユキリコフちゃんは、アンティークのお振袖浴衣、
ムッチはお着付けの先生の鶴ママからの
プレゼントの早苗色の博多帯です(*^▽^*)。
“おわら風の盆写真館館長”のT さんがこの日
撮ったお写真を紹介しますね。
わー!やっぱ素敵ですね☆”
坂道の奥行きも感じられます。
女性のしなやかさが美しさを感じるお写真です。
素朴な町の抒情的で美しい写真を撮るTさん
郡上八幡や飛騨古川、私とフェイバリット町並が
似ているのです(*^▽^*)。
http://hidetatu.exblog.jp/
「この町がお好きなんだろうなぁ」って
その土地への愛情を感じる作品達は
こちらのページでご覧いただけます。
優しくてゆっくり時間が流れているような街並みの
お写真に癒されます☆”
明日に続きます。
踊り流しreportのせます。
2016年8月27日 カテゴリー: 和ごころ文化, めしませ着物 | コメントはまだありません »
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「お世話になった人への恩返し」 |
2016年8月26日
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太郎さん&素子さんが今発売中のclubismの
「ふたりずむ」にご登場です。
朝まで雨だったのでお二人の花嫁道中の時は
石がツヤツヤでした。
NHKプレミアム「発見!体感!にっぽん水紀行」の
取材カメラが正面から撮っていらっしゃいます。
「水」の番組でしたので、「お水合わせの儀」のシーンは
クローズアップされました。
十月亭さんでは、岡崎での挙式の模様をお披露目されました。
お色直しでは、素子さんのお母様が作ってくださった
愛らしいお花を帯に飾りました。
馨しき素子姫様☆”
お父様と妹さんが「未来へ」を奏でてくださいました。
本当に仲のいいご親族でいらっしゃいまして
私達もあたたかい気持ちになれました( •ॢ◡-ॢ)-♡。
今日は思い出の宝箱からひとつ。
素子さんからいただいたメッセージです。
色々ありがとうございます(略)
実は元々は結婚式をしないつもりだったんです。
でも、こじんまりとでも良いから、
ちゃんと結婚式をして欲しいという親の思いや、
結婚式をする事がお世話になった人への
恩返しになるという事を考えるようになり、(略)
ようやく岡崎の結婚式、
金沢でのお披露目会ができる事になったんです(^^;;
おかげで、みんなに喜んでもらえたり、
淳子さんや山上さんに出会う事もできました☆
(略)今は、本当に良かったと思っています
関わってくれたみんなのお陰なので、
その分もこれからの行いを良くしなきゃですね(#^.^#)
父も本当に良かったと言っていて、
金澤syugenさんにしていただけた事をとても喜んでいたので、
ついつい思いを伝えたくなっちゃいました(^^)
本当にありがとうございました。
私も太郎さん&素子さんとの出会いに感謝しています。
今も、写真を見返し、また番組を再生し
うっとぉ~り思いだしていますよ( •ॢ◡-ॢ)-♡
clubismは書店やコンビニにお買い求めいただけます。
紙面もうっとぉ~りです。
2016年8月26日 カテゴリー: オートクチュール和婚プロデュース | コメントはまだありません »
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手を繋ぐ |
2016年8月25日
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野々市の山ごぼうさんで開催された絵手紙教室に
おでかけしました(o^∇^o)ノ
講師の先生はATORIE KAZUさんでいらっしゃいます。
A4の用紙いっぱいのとうもろこしの絵手紙には切手が貼られて
住所&お名前(今、モザイク)も雰囲気ある文字で描かれています。
こういう絵手紙いただいたら感激ですよね。
秋の味覚をサラサラとお手本描いてくださいました。
五郎島金時さんかしらん。
影を描くことが特徴と。
確かに生き生きと丸みを帯びた感じがします。
おしそうなおいもさん☆”
おいもさんの重量を感じます。
描き添えられた手を繋いでいる人々の絵には
「世界の人々が手を繋げますように」という願いが
込められているそうです。
私の名刺をご覧になられてサラサラっと。
「子がつく名前の人には人が集まってくるんだよ^^。
あなたの名前は子がふたつもある。
素晴らしい出会いがたくさんあるよ(*^▽^*)」と。
じーん。
「紫色が好きです」と伝えると
こういう風に筆先で色んな紫色を作っては
色を重ねていらっしゃいます。
わーい!両手を広げている感じがいいね。
ミュージカルスターがカーテンコールにこたえる時のようではありませんか!
こちらはむっちのです。
「むっちとみんなによばれています」とリクエストしました。
「・・・・・・」と点を描かれます。
じゃーーーん!
「むっちー」ってホントよびかけられているようです( •ॢ◡-ॢ)-♡
手を繋ぐ人達が、動いて見えてEXILEっぽい^^
嬉しくてみんなに見せびらかしたくなりますねヽ(^◇^*)/
お勉強のあとのティータイム。
山ごぼうさんのわらび餅、絶品でした☆”
きな粉いい薫り♪
黄色いお花は月見草だそうで
酢のものや天ぷらでいただいたことがあるような・・・。
女将さんのお庭で花咲くそうですよ(^o^)/
青い椿が新鮮です。
谷口幸夫さんの九谷焼のコーヒーカップですって。
山ごぼうさんの器はどれもおしゃれさんなんですよね。
カードはさっそくフレームに入れてディスクに飾りました。
好きな色がそばにあると幸せなんだな( •ॢ◡-ॢ)-♡
金澤syugenにて月イチペースで「絵手紙教室」を
開催したいと考えています。
宿題をいただき、お教室にて提出&添削
そして、みんなで語らい描いて
と、至れり尽くせりのご指導があります。
ご希望のかたメール待っていますね(o^∇^o)ノ
私、野菜大好き人間につき
上手に野菜が描けたら楽しいだろうなー♫•*¨*•.¸¸♪✧
2016年8月25日 カテゴリー: 和ごころ文化 | コメントはまだありません »
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春の風物詩 宇多須神社さんの豆まき |
2016年8月24日
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季節先取りの婚礼、今日は
節分を過ぎて、二十四節季「立春」
七十二候「東風解凍」の結婚式を
お写真でご紹介します。
裕規さん&アッコちゃん
石川門は、いい感じの真っ青な空でした。
前撮りは金沢で和装、そしてご披露宴は
富山でタキシード&ウェディングドレスでした。
章良さん&真弓ちゃん
21世紀美術館、ラビットチェアーで。
結婚式当日は和装婚、前撮りは洋装です。
剛さん&ちーちゃん
つやつやの石畳のひがし茶屋街を花嫁道中です。
文也さん&春菜ちゃん
雪の宇多須神社さんにて。
金澤modern水引の雪の結晶が綿帽子に美しいことです。
次郎さん&琴ちゃん
兼六園では梅が咲き始めました~( •ॢ◡-ॢ)-♡
啓介さん&沙織ちゃん
石川県立歴史博物館も冬化粧です。
お二人の専門である建築の小道具を手にした
写真も記念に残されました。
良典さん&美知留ちゃん
結婚式当日はお打掛と白無垢を
前撮りでは大振袖をめされました。
ひろしさん&あさこさん
綿帽子のお姿で宇多須神社さんへと歩まれます。
今日ご紹介のカップルの中で宇多須神社組さんが
なんと六組様いらっしゃいます。
宇多須神社さんの節分祭りは春を告げる金沢の風物詩です。
芸妓さんの奉納踊り。
芸妓さんの豆まき。
2016年は鶴瓶さんが豆をまいている姿が
NHK「鶴瓶の家族に乾杯」で放送されましたね。
節分のお豆さんを食べると立春。
東風解凍(はるかぜこおりをとく)は
暖かい春の風が、冬の間張りつめていた氷を解かす頃です。
挙式だけやウェディングフォト婚もたまわっております。
お気軽にお問い合わせくださいませ。
2016年8月24日 カテゴリー: 加賀百万石のしきたり ならわし | コメントはまだありません »
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「幽女の如き怨むもの」 |
2016年8月23日
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二十四節季「立秋」を過ぎて「処暑」となりました。
暑さの峠も過ぎたっていうことなのですが
いえいえ、まだまだ暑いです。
夜は、自転車でお花の写真撮ったりもゆっくりできます。
夜に出逢う花は昼間と表情が違うからおもしろい。
夜のカーテンが降りはじめた頃の向日葵
後ろからちょうど車が来てそのライトの明かりでほのめきます。
長坂用水に咲くさるすべり
水が鮮やかな色香につつまれます。
畑に咲くホタルブクロ
清楚な花が薄暗い中では、小悪魔な感じがします。
公園のオニユリ
その香りも妖艶なのです。
月明かりの中でみる花は、
風が吹いてグラリと茎が揺れたりすると
婀娜っぽくみえたりもします。
暑い日の読書には怪談はいかがでしょうか。
三津田信三さんの「幽女の如き怨むもの」
刀城言耶(とうじょうげんや)シリーズです。
時代小説を読むのが好きです。
このお話は、戦前、戦中、戦後の遊郭で起こる
不可思議な連続身投げ事件の真相を暴く
妖しくおどろおどろしいミステリーです。
また、民俗学的な背景が描かれているから
その残酷さもあります。
遊郭がどんな場所なのか知らない
無垢な女の子が売られていたのは
ごく近年まで現実にあったことで
可哀想にと切なく、時に痛みを感じます。
花魁たちの心情に寄り添いながら読み終えました。
物語であっても遊女達の晩年が穏やかなもので
あってほしいと祈らずにはいられません。
2016年8月23日 カテゴリー: 気まま図書館 | コメントはまだありません »
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この秋宇多須神社さんにて挙式 |
2016年8月22日
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この秋、宇多須神社さんで挙式をされる
けいじさん&しずなさんがお盆にお越しでした。
上品な金箔がほどこされている秋山章作の
友禅のお衣装を纏われると
しずなさんの透明な笑顔がさらに煌めきます。
初めてお問い合わせをいただいたのが立春の日でした。
それからお電話させていただき
ご親族に「金沢旅行を贈ってあげたい」と
いきいきと話すしずなさんは
「とてもピユアなかた」という印象で
なんと75分もお話ししちゃいました。
猫好きがお互い伝わるのかな
猫ちゃん可愛いなトークもしました(*^▽^*)。
しずなさんのインスタグラムでは
あたたかいお人柄が伝わってくるお写真達。
お二人そろって旅行がお好きなようで
可愛い猫ちゃん達とおしゃれなお弁当さん
そして、旅行先の写真に癒されます。
なので、お会いできる日は
はりきっちゃって大変なことでした。
もともと朝型人間ではありますが
嬉しくっていつもよりもっと早起きして
日の出の写真撮ろうとワクワクしていました。
美しい日の出に素敵な出逢いを予感
いやいや、確信しちゃったわけです。
しずなさんは、お会いしたらやはり
とても可愛らしいかたで
新郎様のKさんは優しく見守ってくれている感じで
しっくりでぴったりなお二人でした。
「紅寿奉」
紅の赤は 永久の倖せ
白の清浄は 靜かな平和
金彩の格式は 豊かさの寿ぎ
銘「紅寿奉」は めでたさのうちかけです
この国の四季に咲く花々を文様として
祈りを込めて創り上げました。
一目ぼれの花嫁衣装を纏われたしずなさんを
紅葉が街中に降りてくる金沢へと
ご案内できる日が楽しみです。
2016年8月22日 カテゴリー: オートクチュール和婚プロデュース | コメントはまだありません »
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「名月と涼む夏の庭」 |
2016年8月21日
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昨日に引き続き、21世紀美術館reportは
隣接するお茶室「松涛庵」へ。
お友達の映子さんも浴衣でおでまし。
お庭を愛でる座敷の畳にも
西陽が容赦なくさしこみます。
松涛庵の謂れをふむふむと。
江戸時代末期、加賀藩12代藩主 前田斉泰公により、
江戸根岸の隠居所「冨有園」の居室として建築されたものです。
お茶室の手水鉢の音や苔の青に涼やかさを感じられる
素敵な空間、オススメです。
さあ!生ビールタイムです☆”
本多町の町家のお店でさらに友人と合流して和食をいただきました。
へしこのディップソースのバーニャカウダー美味しかった♪
山田錦の天狗舞の限定流通「五凛」。
懐かしい友人と美味しいお酒、幸せなことです。
食事のあとは、ほろ酔いキブンで兼六園へ
ロケーションフォトや挙式では
年に何回も訪れますが夏の夜の兼六園ってのは初めて
なので、新鮮です。
『名月と涼む夏の庭』ライトアップは
「通常より控えめのライトにて満月を愛でる」
とのことでポツポツとほのかな雪洞の灯が足元を照らしてくれます。
漆黒の滑らかさの中、黄金色をした美しい月が
大きく見えます。
霞が池の水鏡に映った月も風情です。
ほのかな雪洞の灯りに琴柱灯ろうが美しいことです。
霞が池に静かにたたずむ内橋亭。
ここは、やっぱ「擬人化」表現ですね^^。
くるくると小さな坂を登ってゆくとさざえ山。
長く金沢に住まいしていますが
なんと!さざえ山は初めて登りました。
栄螺山の避雨亭
栄螺山にある小亭。
傘を広げた形から避雨亭と呼ばれ、
栄螺山も「からかさ山」の愛称があります。
街中にあるのにこの小さな山の頂上では
風の音、木が爆ぜる音がします。
石浦神社さんの稲荷鳥居でも。
鳥居の赤に顔が照らされて真っ赤なもので
モノクロにしてみたら昭和感ハンパないなぁ(^_^;) 。
この後、さらに合流があって6人で乾杯♪
21世紀美術館からの町家で晩酌、からの兼六園
からの片町でシャンパンと楽しい時間でした。
あー、笑ったわらった。
追記
浴衣で懐かしい友と街歩き楽しかったです。
帯飾りと根付けは金澤modern水引のオリジナルです。
やっぱ、紫系好きみたいですね☆”
好きな色にかこまれていると
ますます幸せキブンになれます( •ॢ◡-ॢ)-♡
2016年8月21日 カテゴリー: 和ごころ文化, めしませ着物 | コメントはまだありません »
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「アートたけし展」へ |
2016年8月20日
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友人が訪ねて来てくれたので21世紀美術館におでかけ。
空に真っ青な木綿の布地を広げたように雲ひとつない日で
真夏の光を吸い込んで芝生とオブジェがキラキラ輝いていました。
「タレルの部屋」の切り取られた窓にも
蒼く遠く澄み渡った空です。
「Nerhol Promenade / プロムナード」。
「SUPERFLEX One Year Project ― THE LIQUID STATE / 液相」です。
「培養」「発酵」「醸成」といったことが表現されているそうです。
アスファルトのとける様子。
鏡文字。
そして、「北野画伯」の楽しい世界「アートたけし展」へ。
武さんは、猫ちゃんがお好きなんだなぁ
ってことがよく伝わってきます。
独特のアクリル画や版画の展示に
あんなに活動されていてよく119点もの
作品が描けたものと感心しました。
撫松庵の浴衣を絽の襦袢でお着物風に着てみました。
帯は角出し風の飾り結びでひだを
作って花びらのかたちにして
金澤つまみ紗衣句のヘアゴムでとめると
あ~ら簡単♪飾り帯作れます。
プライベートだったのでちょいと
小物で遊んでみました。
髪はセルフセットでコンプレックス・ビズのクルップどめ
金澤modern水引の薔薇モチーフかんざしと
正絹絞り柄の玉かんざしと
金澤つまみ紗衣句の団扇モチーフです。
この後は、お茶室「松涛庵」へ。
明日に続きます。
2016年8月20日 カテゴリー: めしませ着物, 和婚プランナーの日々つれづれ | コメントはまだありません »
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「しゃしん、とってー」 |
2016年8月19日
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お盆にはご新規さんや新郎新婦OB様にお越しいただき
にぎわった金澤syugenでした。
2014年組さんの哲也さん&明未ちゃんが
なっちゃん&やよいちゃんと遊びに来てくださいました。
とってもおりこうさんなお嬢ちゃまたち。
なっちゃんパパ似ですがやよいちゃんはさらにパパとウリ二つです。
なっちゃん、ノリノリで メロンパンナちゃんをどーぞ。
ムッチだっこさせてもらいました。
ムッチの顔がおかしぃとニコニコよく笑って
さわって楽しんでいます。
だっこさせてもらいました。
ズッシリしっかり健康優良お嬢ちゃま。
なっちゃん賢いです「しゃしん、とってぇー」
と、うまいことしゃべります。
カメラが好きで お父様お母様を写したいようです。
なっちゃんが撮ったお写真です(*^▽^*)
上手☆”
お盆は親戚が集まってにぎやかに過されたそうです。
お帰りの時「お忙しいところお邪魔しました」と哲也さん
とーんでもないです!!
元気なお顔見せてもらえることが何よりのはげみです☆”
貴重な帰省の時間ですのに金澤syugenに
お立ち寄りいただいて嬉しかったです。
幸せなご家族と会えて本当に
「お福分け」いただきました♫•*¨*•.¸¸♪✧。
お見送りした後、ムッチと「かっわいかったね^^」
「上手にしゃべるよね^^」とまだまだ余韻を楽しみました。
哲也さん&明未ちゃんの「伊予国祝言」
杉の井さんにて人前式&食事会のHappy Reportです。
http://www.kanazawa-syugen.jp/happy/index.php?id=238&cat=cat3
2016年8月19日 カテゴリー: happiness☆卒業花婿花嫁様 | コメントはまだありません »
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「ふたりの季節」 |
2016年8月18日
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小池真理子さんの「ふたりの季節」は、
我が息子が大好きな主人公の女性が
30年前の恋人と再会するのです。
「10代の頃からの恋愛の回想」と
「目の前にある光景」が交互に現れます。
二人が出逢ったのは、1970年代初頭
「三島由紀夫の割腹自殺」「浅間山荘」などという
ワードがでてきます。
ケイタイやメールやファミレスがなかったから
親にとりついでもらう電話や
会っているのに手紙をかいては自転車で
相手の家の郵便受けまで届けるとか。
さらに、今の若者と大きく違うのは
やたら深刻に語るのです。
「青い」その感じは私にも懐かしい。
重い感じの言葉を発することが大人なような気がしていて
やたらとめんどうくさく考え込むことが好きだったな。
小説の中で
「宿命、運命、縁・・・・・
この世に、そうしたものが存在することは、由香にもわかっている。
偶然は、あらかじめ決められていた必然でもある。」
ホント、深くうなづけます。
「あとがきにかえて」の中で
「あの時代を、由香と拓のごとく、
私と共に生き、共に走り抜けてくれた
懐かしい恋人に、本書を捧げる。」
物語には涙は出なかったのだけど
ここで、ぅうっうときました。
作者自身の恋だったんだなぁ。
その昔に、恋をした人への想いっていう感じに弱いです。
高橋治さんの「風の恋盆歌」も学生の頃の恋を
随分と大人になってもせつなく思い続けていて
「風の盆」の季節になると八尾の街で待ち続けるお話です。
イタリア映画「ニュー・シネマ・パラダイス」では
10代のトトが恋をしたエレナと30年ぶりに再会が叶います。
車の中で見つめあって「君は今も美しい」と囁くシーンでは
しゃくりあげるほどの大泣きしました。
大好きな映画の中の私にとって最高に感動的なシーンです。
173分オリジナル版を何度も観て感動して
いつか映画館で観たいとずっと思っていて三年前の夏に
「夏の早朝名画館」にて夢が叶いました。
「映画を愛した少年の成長、少年の頃の映画への
ひたむきな思いをとりもどすまで」と
「エレナへの恋心」がおりなすあの映画が
とてもとても好きで、泣く気満々で
映画館に箱ごとテッシュを持って行ったのに。。。
劇場版では、「エレナとの再会」シーンすべてカットされていて
とてつもなくがっかりしたものでした。
「遠い日のエレナのおもかげを追いかける」
トトの人間臭さが好きだったのに
123分の短縮版では、とっても清潔なトトにしあがっていました。
それでも、トトが大人になって母親に寛容になる感じが
静かに描かれていて風のゆらめきは印象的で
それを大きなスクリーンで観れたことは感動でした。
キスの映像が続く中、テーマ曲が流れるエンディングロールは
やっぱ、大泣きはしないけど泣けました。
2016年8月18日 カテゴリー: 気まま図書館 | コメントはまだありません »