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「ラヴィアンローズ」 
2016年12月25日

クリスマス・イヴは坊主から恭しいくらいな
リボンのラッピングがされた赤い薔薇を
1本贈られました。
母の日には、カーネーションの花(1本)
誕生日には小さい花束(花屋さんが
気の毒になるくらいのミニマム^^:)を
贈ってくれる優しい男の子です。




村山由佳さんの「ラヴィアンローズ」は
薔薇についての勉強にもなりました。



お話は、秋の薔薇が咲く庭から始まります。

香りもまた、春に比べると大気が澄み、
草いきれにまぎれることもないせいか、
透き通って濃厚に感じられる。


不思議なことに薔薇だけは、さまざまな色を
混ぜて植えても下品にならない唯一の花なのだ。


なるほどです。
頭の中で色んなお花の組み合わせやってみました。


アロマテラピーについて

嗅いで快いと感じる匂いこそが、その時に体が
最も欲している効能を持っているともいわれる。
薔薇の香りは、自分にとっての常備薬(略)

快い香りに癒されるはありますよね。
私の一番好きな香りは猫のにおいです。
あと、お醤油がこげる香りは幸せな気持ちにしてくれますね。


花にも木にも、咲くにふさわしい場所、茂るに
ふさわしい土地というものがあるということなのだろう。


これは、食べ物にも言えて
その土地の風土の中でいただくから
美味しいってのありますね。
そして、人にも言えますよね。
「この水があっている」というのんですね。


小説は、夫婦の日常の細かい描写に
モワハラって、どういうのか今まであまり
わかってはいなかったけれど
「あ、こういうことか」と。


最終はドキドキしながら主人公の幸運を祈っていました。
人妻の恋のお話なのですが
薔薇のことにも詳しくなれました。


村山由佳さんの新刊、読めて
図書館サマサマでした♫•*¨*•.¸¸♪✧




昨夜は、特別なグラスで晩酌。



2008年前撮り2009年祝言されたちかたんから
いただいた江戸切子のグラスです。


あきたん&ちかたん「ブルーローズと苺」

http://www.kanazawa-syugen.jp/happy/index.php?id=16&cat=cat1

町屋に薔薇と苺をそこかしこにさしこんだ和婚式の
Happy Reportご覧くださいますように。

2016年12月25日 カテゴリー: 気まま図書館 | コメントはまだありません »

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「ごはんぐるり」
2016年12月17日

西加奈子さんの「ごはんぐるり」は、
関西弁の軽快なリズムも心地よい
食にまつわるエッセイで
女子のあるあるな感じが楽しかったです☆”



「初デートの正解」「正解すぎる店」
「オーダーの正解」「得意料理の正解」と
正解について考える章がおっかしくって(*^▽^*)


例えば、お店でこなれた注文をする男性を

嘘つけ!と思う。
そんな「正解すぎる」オーダーをして、
さては・・・・・、女性に慣れているな!


と、警戒するのです。
「正解じゃないほうがいい」と。


「得意料理の正解」の章では

男性は本当に、肉じゃがが好きなのだろうか。

と、深く掘ってゆきます。


私は、魚について詳しい人にキュンっときます。
旬の魚を把握していてオーダーの際に
さりげに采配ふるったりしようものなら
『かっこいいなぁ』ってクラクラするのです。




「マナー恐怖」の章では、西さん自身のスプーンの持ち方について

スコップを握るように持つのだ。

と、あって「逆に、スコップってどうやって
持つんだっけか?逆に」とやってみたり。


これは、私の箸とスプーン。



坊主とお出かけの折、猫の肉球絵柄が可愛くて
思い出買いをしたスプーンは持ち手のゆるいカーブが
手のひらに馴染んでしっくりします。
六角の螺鈿をほどこした箸は坊主からの誕生日
プレゼントで大切にしています。




「それでも誕生日」の章では

たとえふたりっきりの誕生日でも、
ケーキは絶対にホールでなければならない。


ケーキの上にはイチゴが載っていないといけない。
メロン、桃、バナナ、この世には素晴らしい果物が
あまたあるが、ケーキの、それも誕生日の
ホールケーキの上に載っているのは、
絶対にイチゴやないとあかん!


イチゴを見ると、『甘やかされている女子』を
連想するのは、私だけではないはずだ。


イチゴはキュートで愛らしく
ハレの日のテーブルを彩るにふさわしい
装いです♫•


この章は

人のものでも、誕生日は、ほんまに嬉しい。
 
と、〆られています。
うん、だね(*^▽^*)


新郎新婦OB様とお子様のお誕生日には
グリーティングカードを贈らせてもらっています。
「届いてない!」というかたご一報くださいなヽ( ´ー`)ノ
誕生日は、ほんまに嬉しい♫•*¨*•.¸¸♪✧

2016年12月17日 カテゴリー: 気まま図書館 | コメントはまだありません »

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「真実の10メートル手前」
2016年12月10日

二週間お休みだった図書館が今日から開館され
訪れる人たちもなんだか嬉しそうにみえます。
やはり図書館は、市民の憩いの場
お休みだとあいそんないことでした( •ॢ◡-ॢ)-♡



冬空に椿が鮮やかです。
 

「忙しい時ほど本を読みたくなる」
私には、そういうとこがあります。
「今日は少し読める、けど続きはいつ?
当分読めないかもだ・・・」
そんな気忙しい時には、短編小説を選びます。


米澤穂信さんのミステリー小説
「真実の10メートル手前」は毎回完結するので
「あー、続きが気になる」
「あれ?忘れてもた?」などと悩まされることが
なくってサクッと消化できるのが良かったです。



どの話も謎解きがおもしろかったのですが
いっこだけ辛口な感想です。
「ナイフを失われた思い出の中に」で
16歳の少年の手記が紹介されているのですが
文章の編集力が優れすぎていて不自然。。。
手記内容の発想はその少年にもありえることと
理解できるとしてです。
少年の生い立ちや普段の生活や
置かれている環境から推し量って
こんなに文章の組み立てが緻密で洗練されてるなんて・・・
と、そこんとこだけ違和感持ちましたが 
忙しい時期の気分転換にはとても効果がありました。


米澤穂信さんの作品は、初めて読んだのですが
おもしろかったのでさっそく
「さよなら妖精」を予約しました。
金沢大学のご出身なのですね。
いつか、金沢を舞台にしたミステリー書いてほしいなぁ。

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「とりかえばや」&「ロマンシェ」
2016年12月4日

古典をラクチンに読みました。



マンガではないのですが難しい文体でもなく
漢字も少なく何より登場人物を名前で
かいてあってわかりやすかったです。
(役職名でかかれていたらそのうち
チンプンカンプンになるのです^^;)
平安の時代にもセクシュアルマイノリティ
(性的少数者)を題材にしている物語があったのですね。
しかも優雅で美しいのです♫•*¨*•.¸¸♪✧
「性同一性障害」であろう兄弟が主役で
入れ替わったりがおもしろかったです。
めでたしめでたしで終わって楽しく読めました。

 

 
LGBTを題材にしている小説こちらは
原田マハさんの「ロマンシェ」です。



ジェンダーレスの男の子の明るい成長小説は
実在する由緒あるホテルやカフェが
出てきて旅行キブンも味わえて楽しく
特に、パリの街並みとリトグラフ工房の描写が好きでした。
乙女男子の胸の内みたいのが可愛らしいことでした。


金澤syugenには、パッケージの商品がないので
いかようなご希望にも柔軟に対応いたします。
おふたりらしさを表現できる結婚式
「写真だけ」や「式だけ」もご相談くださいませ。
完全予約制ですので、まずはお電話にて
お問い合わせくださいませ。

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「世界中で迷子になって」
2016年11月28日

角田光代さん「世界中で迷子になって」は
旅とお金にまつわるお話が綴られている
エッセイで「こういう感じ、あるある」が
いっぱいでした。



なくしたものが返ってくるとき、私は本当に
善意と言う見えないものを、はっきりと見る。

ものの価値はお金ではない、ということだ。
「ものは、私たちの手元にしばらくとどまると、
それがいくらであれなんであれ、きっと
ほんのちょっとだけ私たち自身になるのじゃなかろうか。



先週、大切なものをなくして
探してもさがしてもなくって
「『探し物は探すのをやめると出てくる』
なんてこと聞いたことあったなぁ」
っと、しばらくは「探し物なんかないよ」の
フリしたり(姑息^^;)


で、一週間がたちほぼあきらめておった時のこと
ビル清掃してくださっている女性に会ったので
「あのー、先週もここをお掃除されましたか?」
「はぁ・・・ぃ・・・」
「(こういう)落し物ありませんでしたかぁ・・・」と
弱気で聞いてみたら
みるみるそのかたのお顔が明るくなって
手品のようにエプロンのポッケから出してくれました!!
ワーイ!わーい!
もう、嬉しくって私よりも年上のかたの手を
(しかもお仕事中なのに)
「嬉しい!良かった!ありがとうございましたっ!」と
軍手のうえからにぎりしめました。
「良かったですね^^」ってとてもいいかたでした。


思い出がいっぱいつまった私の失せ物を
「誰かの大事なものかもしれない」と
ポケットに入れて持ち歩いていてくださった
さりげない善意に感動しました。


とにかく嬉しくってしかたなく
「こんなに嬉しいことがあったのだから
一番お気に入りのお菓子を」と
最近、マイブームなかりんとうを持っていき
「お茶の時、めしあがってください」とお渡ししました。



これから好きなかりんとうを食べる度
Happyな思い出も蘇ってくるのかしらん~♪

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「スナックちどり」
2016年11月21日

先日、「美しい距離」を読んでの
感想をかいたblogを読んでくださった
2015年組さん花嫁OB様のナツメちゃんから
メッセージがとどきました。

淳ねえさま
お久しぶりです。(略)
淳ねえのブログ読んで、ほっこり&
棺に入れて欲しいもの~のくだりでうるうるしました。
人生の集大成といえるものがあるということが
羨ましくも思えました。
淳ねえみたいにキラキラ元気に毎日過ごせたらいいなぁ。
いるだけで空気が明るくなるような人。憧れです。
めっきり読書離れが進んでいる私ですが、
最近富山キラリに行く機会が増えてきたので、
探してみたいと思います
人に思い出してもらえるって幸せですね。
嬉しくて優しい気持ちになりました
人を思う時間を私も大切にしたいです。


私のほうはよく新郎新婦OB様のことを思いだします。
季節だったりお色だったりお菓子だったり小説だったり
街並みだったりと、きっかけは様々ですが、
ふわりと幸福な記憶が現れてくれますヽ(^◇^*)/。




先日、吉本ばななさんの「スナックちどり」を
読んでいて、十年くらい会っていない
友人のことを思いだしました。



お話は、主人公が従妹のちどりと
イギリスの田舎町で過ごす五日間に、
昔話をしながらあれこれ人生を振り返るのです。


このお話の中で、とても好きな言葉がありました。

先の約束をひとつする度に、
未来に小さな光がひとつ灯った。

またひとつ未来が見えた気がした。(略)
小さな光だけど、未来には楽しいことがひとつくらいあるんだ、
そんな気持ちがまたふわっと香ってきた。
またひとつ進んだ

またちょっと未来の光、小さな第二章が
加わった瞬間で、思わず笑顔がこぼれた。


毎回、結婚式が無事に整うと
ホッとしたキモチに。
その反面、寂しさにメソメソ涙が出てきます。
そんな時、今度からは
「第二章が始まる」と考えることにしよう。
別れる瞬間の「じゃあ、また」は、きっと会おうと
未来の約束なんだから、と。




可愛いナツメちゃんの一枚です。



風になびく花嫁のれんのを飾った十月亭さんのお玄関で。


「スナックちどり」オススメです。
優しく穏やかで好きでした。
人との寄り添い方について考えたりしました。

風景に溶けこつこつとつくり出したであろう
たくさんの思い出が目に見えない光りのように
店じゅうを彩っていた。


十月亭さんののれんをくぐる時
こういう感じに包まれます。
十月亭さんで祝言をされた百組を超える
新郎新婦様の思い出達がキラキラと
輝きをはなっているようです。

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「女の甲冑着たり脱いだり毎日が戦なり」
2016年11月12日

11月15日は着物の日なんだそうですね。



ジェーン・スーさんのエッセイ
「女の甲冑着たり脱いだり毎日が戦なり」の中に

髪だけに限らず、飾る行為は自分の気分を
あげる効能を持つだけでなく、他人から
どう見られたいかを演出する手段にもなります。
己の内面に宿る思いを具現化し外見に
憑依させるもの、それが装飾具。
特に女の装飾には自らを見栄え良く整え、
愛される価値のある女だと世間に
提示することも含まれます。
男のそれは強さを誇示するものであるように。


「大昔、勾玉をつけたのは
こんな立派な石、持ってんだぞ」と
他の部族への威嚇であったと
何かで読んだことがあります。


「内面の思いを憑依」とは、なんだか
おどろおどろしい言い方ですね(;^_^A


私、淳ねぇ女将の祝言の日の着物や帯は、
会場や街並みを思い描き
結婚式のテーマにしっくりなものを選びます。




エッセイの中で、大人の女性がなぜ和文化に
惹かれるようになるのかがシニカルにかかれています。

知的好奇心は修学旅行に行ったあの日よりずっと増幅している。

これは、いいえて妙です。
修学旅行で訪れた名所旧跡に
大人になって行くと同じ景色でも感じ方が
まったく違いますから。


金澤syugenの通勤で、自転車をこいで通る
お家があるのですが
その日本家屋の瓦に近いとこ(難しい言葉知らず)が
きれいだなっていつも見上げます。
長い年月、風雨から家族を守った感もある
その木目の整列が好きなのです。
いたって普通のお家ですが、私の中でのお気に入りです。




さて、エッセイの中でいいなぁと感じた言葉。

放電型のリフレッシュ

休みだから何かしなきゃって、私なんかは
貧乏症につき思いがちですが
時々は、放電リフレッシュもあっていいのかも知れませんね。

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「奥様はクレイジーフルーツ」
2016年11月5日

今日、11月5日は「いい(11)りんご(5)」の
語呂合せで「林檎の日」なのだそうです。


柚木麻子さんの「奥様はクレイジーフルーツ」は
各章のテーマが、西瓜、蜜柑、苺、グレープフルーツ、
ライム、林檎、柚子、ピオーネ、桃、柿、メロン、
マンゴーなどの青果店さんに売っていそうな
メンバーで綴られています。



「柚子の火あそび」
の章で

さわやかなのにねじれた、独特の香りが個室を満たした。
柚子の香りをかぐといつもほんの少し哀しくなるのは何故だろう。
甘さの後、裏切るように押し寄せる苦味のせいだ。
油断のならない奥行きのある香り。


なんとなくわかる気がします。
柚子の香りをかぐと家族で過ごした茶の間の
炬燵と石油ストーブが思い出されます。




2009年組さんの尚ちゃんからいただいた
「柚子七味」はずっと気に入って使っています。
本当にもらったほうの左のビン(瞬時にみわけが
つくようにパッケージむいてあります)には
プーレンな七味を入れてあって
今も家の薬味軍団におります。



ご縁があって出逢ってから、特に
鍋の季節には大活躍する子達です。


今日は「いい(11)ご(5)えん」(いいご縁)の
語呂合せから「縁結びの日」でもあるそうですよ(o^∇^o)ノ。


2009年十月亭さんで人前式&お食事会をされました
よっぴぃ&尚ちゃん「ムーンダスト祝言」のHappy Reportです。

http://www.kanazawa-syugen.jp/happy/index.php?id=24&cat=cat1

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「私、失敗しないので」
2016年11月2日

今日は真っ青なシーツを空いっぱいに
広げたような素晴らしい秋晴れの日でした。


柔道家の松本薫選手がご結婚されたとのこと
おめでとうございます。
郷土が生んだスーパーヒーローですヽ(^◇^*)/。
おめでとうございます。


さて、ドクターX の中で外科医 大門未知子のセリフ
「私、失敗しないので」
これは、松本薫選手がロンドンオリンピックで
金メダルをとった折インタビューで言った
「私、ミスしないので」を脚本家の中園ミホさんが
聞いて決めたそうです。 
中園ミホさんの「ぐーたら女の成功術」を読んで知りました。




このエッセイの中に自身の作品にお母様への
思いをこめたお話がありました。
随分と魅力的だったらしいミホさんのお母様が
お父様との死別後、恋をしますが
ミホさんがぶち壊すのです。


私を傷つけることを恐れて、二人は幸せをあきらめた。

と振り返ります。


幼い頃に嫌悪した母親の恋心を
自身が大人になって理解できるようになり

ドラマの中で、母が現実にはできなかったことを実現したかったのだ。

そして、

「好きな人と一緒になればよかったじゃないか」という思いもある。

亡き母への思いをドラマに託し
とことん恋をつらぬく女性に仕上げたと言う。


軽い自虐&自己啓発本的なエッセイと
読んでいたらこのくだりでは、鎖骨の下あたりが
ざわっとくるよな切なさのあと泣けました。




「息子を生んで真人間になる」の章で

好きな男だろうが誰だろうが、
何を言われても自分を変えられなかった私を、
唯一変えた男。それが息子だ。


これは、わかるわかるです!
本当、一番恋しくて気になるし
ときめきますしね~
とにかくかなわないなって内心思っています。

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「となりのセレブたち」と牛首紬
2016年10月23日

篠田節子さん「となりのセレブたち」は
お金持ちのことをシニカルにかいた短編集です。
「トマトマジック」では、セレブ達の
見栄の張り合いみたいのがおもしろかったです。



この中で「人格再編」というお話があって
年老いた母親が乱暴で手に負えなくなり
母親の人格をOPEで操作するっていうお話があります。


親に立派なまま老いられたら、次世代は成長することができない。
かって彼らを包み、慈しみ育てたものたちは、
老いることでゆっくり、若い世代に別れを告げていく。
子供世代は、自らの親の壊れていく人格に衝撃を受けながら、
緩慢な死をそこに見る。多くの葛藤の揚句、
その人格的死を受け入れて、今、自分の過ごしている時間の輝かしさを知る。


徐々に老いて行くことや認知症になることは
悪いことでもないのかなって少し思えました。


どのお話もグロテスクでもあるSF小説でした。




さて、私がセレブを気取った話です。
林真理子のエッセイ「美を尽くして天命を待つ」に
「服が買えないならバックをお買い」ってのがあって
それは、高級ブランド店で
「サイズにあう服がないのなら
バックを買って店を出る」って意味だそうです。


で、私
「着物が買えないなら袋をお買い」と
牛首紬の着物は贅沢品でどうにも手が出ないので
牛首紬のちいちゃい手さげ袋を買いました。
ハンカチとテイッシュとスマホとカメラを入れて
結婚式やロケーションフォトのアテンダーとして
花嫁様の同行いたす際のおともに。




とってもちいちゃいながら牛首紬の光沢あります。


直木賞作家の高橋治さんの「紺青の鈴」に

白山の麓で牛首紬と呼ばれる独特の紬が織られている。
糸に空気を含ませる独自な糸の処理で
綸子のような柔らかな着心地でありながら、
釘抜き紬の別名が残るほど強い織物である。


加賀友禅に加賀縫と郷土の工芸品は
気品高く美しいのですが、まったく
敷居の高いことです。

2016年10月23日 カテゴリー: 和ごころ文化, 気まま図書館 | コメントはまだありません »

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