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「本日は、お日柄もよく」
2019年1月21日

機を逸して読めていなかった
原田マハさんの「本日は、お日柄もよく」
この度、ご縁あって読みました。



お話に登場するスピーチを読む度
言葉や文章の美しさ
力強さに心を揺り動かされました。
言葉の魔力って、なるほどです。


言葉の持つ力に魅せられた主人公が

なんていい日なんだろう、今日は。
大好きな人たちが、こうして、
集まってくれた。
私たちの、新しい門出のために。

結婚式の日のこの言葉に
今までの金澤syugenの
いくつもの感動のシーンが甦り
卒業新郎新婦様達の最高の笑顔が
思い出され、あたたかぁ~い
気持ちで読み終えました。


美しい日本語を次の時代へと
繋いでゆけたらとも感じました。
初めての古本屋さんにてのお買い物は
満足まんぞくでした。

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「リトルガールズ 」
2019年1月15日

錦見映理子さんの「リトルガールズ」に
ある思春期の頃、美しい女子友に憧れる
感じは女子の誰もが通る道な気がします。



登場人物の人間関係も複雑
それぞれの思いも複雑です。
夫が妻をすごく愛している
その表現が不思議だったりもしました。
太宰治賞とのことです。


錦見映理子さんの経歴を読んで
「校閲」さんと知り、なるほどでした。
子どもから大人までいろいろな
登場人物の目線で
めまぐるしく語り手が変わるのだけど
とても厳密に描かれていて
スラスラっと読めました。
あ、表紙の裸婦画は50代の女性です。


年末年始と案外と忙しく
なかなか一気読みは難しかったのですが
久々にイッキしました。

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「猫のお告げは樹の下で」
2019年1月11日

青山美智子さんの「猫のお告げは樹の下で」は
七つの短編からなる人情味いっぱいのファンタジー小説でした。



悩みを持つ各章の主人公が猫のミクジから
お告げをうけとります。
お告げで見えるようになるわけじゃなく
見ようとしていなかったことに
気づけるという感じなのです。

 

猫の描写も愛情あふれていて
神社に現れるハチワレ猫の様子を
想像することも猫好きにはたまらないことでした。

 

一番泣けたのは
思春期の娘を持つ父親の章でした。
我が子とコミュニュケーションが
うまくできないことに寂しさを感じ悩む父親が

家族って、電車に乗り合わせたようなもんだ。

そして

時期がきたら自然に、自分の意志で親と違う電車に乗り継いだ。


と、我が身の成長の時期を思います。

 

私は娘を持った経験も
父親になった経験もないけれど
どしちゃったんだろうってくらいに泣けました。

 

七つのお話は、おしまいで
主人公の気づきと前向きに歩む姿に
ホッコリあたたまれます。

好きな言葉があって

「神の見えざる手で必要な人のところに渡るようにできてるものよね」

「えにし」ということに思いをめぐらせ
まわりにいる人にあらためて「感謝の思い」を
言葉にしたくなりました。

 

「猫」がタイトルに入っていたから
借りたのですがハートウォーミングで
幸せになれるオススメ本です!

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「フランス座」
2019年1月7日

ビートたけしさんの「フランス座」は
装丁が洋菓子のパッケージ
(昔の資生堂パーラーの箱っぽい)
のようにきれいです(*^▽^*)



お父さんの話はテレビで何度も
聞いたことあるエピソードでしたが
それでも笑いました。


子供が大学に行っておらず
ストリップ劇場でバイトしていることを
知りながらもお母さんが、ずっと
私立大学の学費を払い続けていたり
こっそり大家さんに家賃をおさめていたり
さらに小遣を渡すくだりでは
ホロリと涙が出ました。
母親の愛情の深さには胸うたれますね。。。


「師匠に出会って、俺は一生の夢を拾った」
下積時代の自伝的私小説は
昭和ならではの粋も感じました。

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「となりの脳世界」
2019年1月2日

村田沙耶香さんの「となりの脳世界」は
あるあるがいっぱいのエッセイです。



芥川賞作家の作品ってどうも
その文学的な言いまわしに
疲れることが多いのだけど
スラスラサクサク読めます。


二人きりで遊んだことのない女性と
温泉に入った時、その人がお腹を
隠していたからつられてお腹を
隠す話はゲラゲラ笑いました。
「彼女が懸命に隠している部分を
丸出しにしているのが恥ずかしかった」
「彼女がおでこを隠していたら、
おでこを隠していた」と言うのです。
とても可愛らしい女性なのでしょうね。


昔使った歯ブラシとデートする妄想話や
旅行に行く時にあの袋と探す話
日常の瑣末な事柄も
村田さんが書くとおもしくなるようです。
速音読していると度々、吹き出して
ヘロヘロな音読になります。


共感できることも
理解しがたいこともあったけど
ほんわかしていて女性にオススメです。

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「ポストカプセル」
2018年12月25日

折原一さんの「ポストカプセル」は
15年遅れで届いた手紙をめぐるミステリーです。



ラブレター、遺書、礼状、脅迫状、
受賞通知、待ち合わせの連絡など
15年前の手紙が引き起こす
波紋を描いた一話完結小説です。
が、なんと最後にすべてが繋がり
謎がしっくりおさまるのです。
なので、一気に読まないと結末章で
わからなくなります。


図書館から借りた本が
今、手元にちょうど10冊
年末年始は図書館のお休みもあるから
貸出期間が長くて嬉しいなぁです。
私も人並みに師走でせわしなく、
なかなかゆっくりとは読めないから
この時期はエッセイを選んで
お正月は頭がこんがらがりそうな
長編小説を一気読みしてやるんだ!
うん!そうしよう!

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「ツキマトウ 警視庁ストーカー対策室ゼロ係」
2018年12月19日

真梨幸子さんの「ツキマトウ
警視庁ストーカー対策室ゼロ係」は
ストーカーをテーマにした連作ミステリーです。



自身は被害者と思っているけれど
実は加害者だったりします。
加害者と被害者が紙一重って
言うのが怖いのです。


登場人物の心情や行動がとにかく
変わっていて理解しがたいものが
多かったのですが
「嫉妬と羨望の違い」は
ふうむ、なるほどでした。


昭和歌謡の「キャンディ」の
歌詞の解釈は、えー?そんな!
っと、びっくりです。
原田真二さん、可愛くて爽やかだったから
そんなエロテックでおどろおどろしい
内容だなんて思いもしませんでした。


人間関係が絡まりまくって
時間軸も飛びまくり
一気読みしないと見失ってしまう感じで
頭の体操になったはず(*^▽^*)。
ラストでどんでんもあります。

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「お別れの色」
2018年12月13日

図書館が2週間の調整期間で
ちょっぴり寂しかったものだから
休館明けはなんだかソワソワして
湿度をたっぷり含んだイチョウの
落ち葉で足を滑らさないように
気をつけながら走りました。


予約の本とお休みの間の新刊も
借りれて嬉しいなぁ
っと、外に出たら降っていて
傘を持たずに来てしまったから
図書館のティールームで
お茶して待つことにしました。
借りたばかりの本とハーブティで
過ごす時間なんと贅沢なことでしょう^^



吉本ばななさんのどくだみちゃんとふしばな
シリーズは毎回、読んでいます。
今回の「お別れの色」は愛犬との
別れの気配を感じるお話が
愛情深く綴られていました。


日常の中で寝たきりのワンちゃんに
見つめられて、見つめ返す時

その目に映し出される魂の姿しか見えていない。

もう、愛おしくていとおしくて
しかたないという感じで
人間同士だとなかなか叶わないですよね。
崇高な愛情です。


明日にも死ぬかもしれないっていう
ワンちゃんのためにふかふかのベッドを
用意して早く寝かしてあげたい
と思いながらつくのがこわい気もして
いつも犬と歩いた道をゆくという
くだりはもう大泣きです。


切々と静かな文章で丁寧に
心のうちが描かれていて
ほのぼのするエッセイでした。

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「京洛の森のアリス Ⅱ 自分探しの羅針盤」
2018年12月10日

前作「京洛の森のアリス」では
ありすが天職を見つけるための
自分探しをするのですが
今作では蓮が自分探しの旅に行きます。



ありすは着物で書店の仕事をしています(*^▽^*)
と言うことで今回は表紙が和装です。


うさぎの棗が言います。

「一人一人、持っている速度が
違いますから、誰かと比べるのは、
そもそもが愚かなことなんですよ」


こんな風に深い言葉が数多くありました。


芸者さんの紅葉さんがありすに言います。

「『自分が感じたことを丁寧に教えること』と
『自分の意識を押し付けてしまうこと』は、紙一重や。
もし、自分の意識を相手に押し付けてしもたら、
同時に大きな『責任』も伴う。」

相手のためを思っての助言は
自分の考えを押し付けることではなく
愛情と覚悟を持ってしなければいけない
と言うことでしょうか。


また、「天職は一つとは限らない」

ありすは、本屋さんの店員さんに
なりたいと望みそれが叶って書店を開きました。
私も読んで面白かった本を人にすすめたり
誰かの好きな本の傾向を把握していたら
きっと、これ気に入ってくれるはずとすすめたり
あと、感想を聞くのも好きです。
私もウェディングプランナーが
天職って思っているけど
本屋さんもありなのかなぁなんてことも思いました。

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「海の見える理髪店」
2018年12月5日

表題作「海の見える理髪店」は古い
邦画を見ているような懐かしさを感じました。



荻原浩さんのファンタジー小説は以前から大好きです。




理髪店の店主は主人公の男性が
いつかきっと来ると待っていた気がします。


鏡越しに海に陽が落ちてゆく
様子が私のまぶたにもオレンジの
色み強く思い描けるようでした。




「いつか来た道」は娘の立場で
あったなら誰もが母親に持つ思いと
母親が老いてゆくことを受け止める
痛みが描かれていて切ないことでした。
列車に乗る時、幼い頃の辛い思い出と
憎しみに決別できたのだと感じました。




「遠くから来た手紙」は
ユーモラスでありながら
戦争中の夫婦の優しい情愛に泣けました。




他のお話も穏やかで心あたたまります。
この作品は直木賞受賞とあって
出版当時あまりにも図書館の貸し出し
順番が長く借りることをあきらめました。
この秋、気持ちがめいっていた時に
図書館をゆっくり歩いていて
本棚で目にとまったのでした。
本も人も出会うべき時に
出会えるものなんだと感じました。

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