| 「ポルシェ太郎」 | 2019年6月20日 |
羽田圭介さんの「ポルシェ太郎」は
ハードボイルドと帯にはあるけれど
「おっちょこちょいの気づきまで」を
描いたお話という印象でした。

主人公がポルシェに乗ることで
仕事でもプライベートでも万能感を
持つようになるのですが
仮装通貨で1500万を失ったり
裏社会の男に危ない仕事をさせられたりとか
とにかくハラハラするのです。
SNSで承認欲求を満たす主人公がある時つぶやく
自分が、見られたい、見られていると
意識するものなんて、他人は全然見てないし
気がついてなんかいない。
反対に、見られているなんて
思いもしないものが、気にされ見られている。
という言葉はなるほどでした。
主人公が羽田さん本人に思えてしかたなく
ユーモラスでもありました。
車を持ったことがなくこれからもきっと
運転はしないけれど深夜にポルシェに
乗って首都高をドライブするシーンでは
きっと爽快なのだろうななんて想像しました。
追記
私は、徒歩や自転車なので毎日
季節の移り変わりを感じることが出来ます。
「あの庭で真っ白な紫陽花が咲く頃」
「ズッキーニの花、今日もみれるかなぁ」
と、毎日ルートを考えながら通勤は
身の丈にも合っていてけっこう楽しいものです。
キャットフードの個包装をかばんに
入れているので地域ネコちゃんとの交流もあります( •ॢ◡-ॢ)-♡。
2019年6月20日 カテゴリー: 気まま図書館 | 2件のコメント »
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| 「彼女たちの場合は」 | 2019年6月17日 |
江國香織さんの「彼女たちの場合は」は
ナイーブな17歳と社交的な14歳の少女が
置き手紙をしてアメリカを旅します。

思春期の子供を持った経験のある身としては
母親の気持ちになってしまうから
時にもう心配に押しつぶされそうになったりします。
危ない目にも嫌な目にもあい
これ以上、怖い事態になったら
読み続けられないと怯える場面もあったけれど
祈る思いで読み進めました。
472ページの長編は、二人がいろんな土地に旅します。
青い空や異国の街の雑踏
埃っぽさや、新雪だったり、風
料理の匂いなど描写が豊かで
時々は、一生行くことはなかろうという
(飛行機嫌いにつき)土地に
降り立ったような気持ちになれました。
いいことが起こると「チーク」って二人が
ほっぺをくっつけるお約束ごとは可愛くてしかたなく
こちらまでハッピーになれました。
出会っては別れるその土地の人々が
纏っている匂いなんかも伝わってくるような
そんなお話でした。
2019年6月17日 カテゴリー: 気まま図書館 | コメントはまだありません »
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| 「おやつが好き」 | 2019年6月10日 |
坂木司さんの「おやつが好き」は
おやつ愛にあふれていました。

読んでいると愛おしいおやつの思い出達が
ポコポコと蘇るのも楽しかったです。
銀座あけぼのさんの「二十四節季花」が
美味しいのはもち米だからなのだと書かれています。

KENさん&TOMOさんからいただいた
二十四節季花は美味しく楽しんだあと
箱も可愛いくてお針箱にしました。
熊本の海苔のお菓子の「風雅巻き」章では
「ふわんと漂う海苔の香り」とシンプルなことが
いかに素晴らしいかが書かれています。

以前、智史さん&枝里ちゃんのお母様から
熊本産のお海苔を頂戴しましたところ確かには絶品でした。
お菓子を度々擬人化していて
「顔見知りのお菓子」として六花亭の
「マルセイバターサンド」が紹介されています。

法大さん&美穂さんから北海道旅行のおみやげにいただきました。
エッセイの中の問いかけで
「死ぬ前に食べたいおやつは」と。
小学生の頃、お茶のお稽古の時に
いただく吉はしさんの上生菓子は
子供心にも「日本イチ美味しい和菓子だ」
って確信していました。
季節が表現されている
和菓子は芸術だと思います。
高砂屋さんの嵐山も見た目ホロホロ
なのに、しっとりのあの食感好きです。
あと、おでかけ編では長町にある金花糖さんの
白玉&あんみつは絶対のオススメです!モグモグ。
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| 「マスカレード・ナイト」 | 2019年6月4日 |
東野圭吾さんは、ガリレオシリーズ
加賀シリーズなど多く読んできたのだけど
マスカレードシリーズは初読みでした。

「マスカレード・ナイト」は、みなホテルを
利用する時、仮面をかぶっている
洗練されたホテルマンはそれを詮索しないということらしいです。
実写化されているため
新田刑事は完全にキムタクの声に脳内変換しちゃいます。
サイドストーリーの部分が人間味あって
不倫や隠し撮り、女性のマウンティング行為
そこから、脅迫や復習と物騒なことへと発展してゆきます。
バラバラに見えるエピソードつながりあっていく
展開は、期待したとおりです。
名言がふたつ。
「1度疑いがはれた人は信用される」
「時計が正確すぎると余裕を持とうとしない」
これ、カギになります。
さて、牧村緑役を検索しても出てこない。
エキゾチックな美人は
映画では出てこないのでしょうか?
気になる。。。。
どなたか知っていたら教えてください。
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| 「大好きな町に用がある」 | 2019年5月28日 |
角田光代さんの「大好きな町に用がある」は
旅につてのエッセイです。

縁と愛の章で
土地と人は、人同士と同様の相性があり、縁がある。
そして
(その土地に)縁のある人は、ただ歩いているだけで
気持ちがしっくりきて、時間を
潰すなんて思いもつかないのだ。
なんか、わかる気がします。
で、私にとってしっくりきた場所は・・・・・
と、考えてみました。
飛騨古川の街はサラサラと
流れる用水の音に癒されました。
鯉も泳いでいるのです。
鞆の浦の版画みたいな街並の
潮のにほいも好きでした。
瀬戸内の凪いだ海は心が穏やかになれます。
さて、角田さんは自身を旅慣れていない
要領が悪いのだと言ったことを
書いているけれど度強はあるし
未開の土地で怖い思いしてもへこたれないし
すごい根性の持ち主だと感じました。
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| 「ままならないから私とあなた」 | 2019年5月23日 |
朝井リョウさんの「ままならないから私とあなた」は
イマドキなテーマのお話が二つです。

「レンタル世界」は結婚式で出会った
レンタル列席者の女性に恋をした主人公が
その女性をレンタルしデートします。
主人公が「レンタル業はおかしい」と言うと
女性はレンタル業は性的な接触は
厳禁であることを話し
「(風俗に行っている)あんたにだけは、
おかしいって言われる筋合い、ない」
と怒るくだりが痛快でした!
登場人物達が見栄や隠し事を取り繕う様子に
読後、切なさが残りました。
表題作の「ままならないから私とあなた」は
気の合う人、価値観が同じ人とだけで
暮らしが成り立つはずはなく
また、新しいものであってもよいものは
取り入れる柔軟さがあれば
生きやすいということかと感じました。
時代の変化は淘汰より共存
これ、名言だと思います。
最後まで読みきったあとに、だから
このタイトルなのねと納得できました。
オススメです。
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| 「嘘と約束」 | 2019年5月20日 |
女性作家アンソロジー「嘘と約束」は
優しい嘘だったり、切ない約束だったり
それぞれのお話に謎が秘められています。

短篇なので展開もはやく
女性特有の繊細な心理描写が好きで
読み進めるのが楽しかったです。
毒もあります。
甘美ないくつもの嘘が繋がって展開する
近藤史恵さんの「ホテル・カイザリン」は
ぜひ、映像化して欲しいものです。
明治の洋館のホテルは各部屋が
シェイクスピアの戯曲をテーマにした内装や
薔薇のお庭や暖炉の質感など
空想するのもちと楽しい( •ॢ◡-ॢ)-♡
マクベス夫人は横顔の美しい女性に演じてもらいたいなぁ♫•*¨*•.¸¸♪✧
大崎梢さんの「いつかのみらい」は
けっこうなドンデンでした。
ミステリー、サスペンス、シリアスとありましたが
どれも読後感の良いものでした。
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| 「もの書く人のかたわらには、いつも猫がいた」 | 2019年5月16日 |
「もの書く人のかたわらには、いつも猫がいた」は
「NHKネコメンタリー猫も杓子も」の書籍化で
エッセイや小説が掲載されています。

村山由佳さんの章では、もみじちゃん目線の
関西弁イントネーションのお話を
ついついネコメンタリーの
ナレーション声へと脳内変化させて読みました。
柚月裕子さんがエッセイの中で
「人間は猫の下僕」と言います。
子猫の頃、手でご飯をあげていたら
今もお皿で出しても食べずに待っているというのです。
わかる!猫ってそういう偉そうなとこあります。
角田光代さんの小説「任務十八年」は
とにかく泣けました。
好きな作家さん達の愛猫への思いが愛おしく
写真も可愛らしいことでした。
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| 「かがみの孤城」 | 2019年5月13日 |
辻村深月さんの「かがみの孤城」は傑作でした。

以前、途中まで読んで女子中学生のいじめが
陰湿で苦しくなってリタイアしたのだけど
気になる・・・ファンタジー系っぽいし、、、
で、再チャレンジ、やはりいじめの話は苦手ですが
描写が良き塩梅というか読みやすいのです。
物語の中盤で母親の思いにもなりました。
引きこもりで登校拒否の我が子への
心配は、苛立ちや怒りもあり
度々、自身を責めては悩み
時には機嫌をとったり
腫れものにさわるような態度であったりの
母親の戸惑い、葛藤が痛いほどわかるのです。
主人公の母親が我が子から辛い体験を
告白された時、我が身に起こったことより
苦しく切なかろうと察しました。
その後の子供を守るための毅然とした姿は
泣けてしかたなく両親の決意は勇気あることでした。
物語のトリックについては
早いうちから気がついていたことだったので
(ネタばれになってはいけないからかきません^^)
登場人物に知らせたような気分にもなりました(子供か!)。
終盤では「お話だから」と自分自身に
言い聞かせるも涙が洪水のようにあふれました。
人間関係の構築がうまくできないや
無関心や言葉の暴力や様々な問題、
矛盾に悩んでいる子供達にぜひ読んでもらいたいです。
「助けてくれる人は必ずいるから、大丈夫」
かつて私自身が通ってきた厳しく理不尽な
時間がフラッシュバックすることもありました。
ですが、554ページの中には色んな力強い
メッセージがこめられていて
この本に出会えてよかったと思えました。
大人も楽しめる素晴らしいファンタジーでオススメ本です。
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| 「自分流のすすめ気ままな私と二匹の猫たち」 | 2019年5月9日 |
「自分流のすすめ気ままな私と二匹の猫たち」は
曽野綾子さんの生活スタイルに好感をもてることが多々ありました。

このエッセイの中で「母は北陸の漁港の出身である」と
何度かかかれています。
以前、曽野さんが戦争中に金沢へ
疎開していた折、秋に桜の柄の風呂敷を
使っていたら同級生に「なんと無粋な」と
言われ金沢の人の繊細さに驚いたと言う
エピソードを聞いたことがあります。
曽野さんにはあまり欲がないらしく
「奮発して買いたい」と唯一思うのが
毎日の食事に使う陶器であると
そして、中でも九谷焼がお好みだそうです。
風流人の曽野さんですが「マグは我が友」の
章で安物であっても自分だけのマグで飲み物を
とる時「心の個室を持てる気がする」とあり
なるほどと思うのでした。
「私たちは人ともいたいが、時には一人になりたい」
大部屋であっても、群れで行動をしなくてはならない時にも
お気に入りのマグは個人の世界を
守ってくれる存在だと綴られています。
器からこんな風にお話をふくらませる
曽野さんの思考ってすごいなぁってと思うのでした。
2019年5月9日 カテゴリー: 気まま図書館 | コメントはまだありません »



淳ねえさんと同じく徒歩&自転車生活になって、通勤途中によそのお宅の庭を眺めたり、いつも会う散歩途中の老犬にアイコンタクトしてみたり、結構楽しいものです(^^♪
わかる!お散歩のワンちゃんに会うと、心の中で「ワンワンちゃ~ん♪」とか声かけている。今の季節、夏野菜の花が鮮やかで、かがみこんで眺めたりもしますの(^_^;)