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「四角い光の連なりが」
2019年12月20日

越谷オサムさん「四角い光の連なりが」は
五つのお話しすべて音の表現が絶妙でした。



「タイガースはとっても強いんだ」は何度か
吹き出しました\(^_^)/
関西弁ってコミカルですから。

 

「二十歳のおばあちゃん」は
まさかのユメオチ?
っと、途中思ったりもしましたが
高校生の孫娘もそのおばあちゃんも
とっても愛想らしい(金沢弁かな^^)お人柄☆”
ファンタジックで好きなお話でした。
以前、ウチの坊主と大阪に用事で行った時
思い付きで奈良に弾丸したことを思い出しました。
奈良を楽しんで大阪駅に戻ったら
最終のサンダーバードはとっくのとうに
出発した後で指定券を持っていたのにカチコチの
座席の深夜の列車で帰ってきたことあります。
それも、今となってはよき思い出。
楽しかったなぁ(o^^o)

 

「海を渡れば」のリズムが好きでした。
本当に落語を聞いている気分で。
前座の頃、辛いと稽古に集中できることを

厳しいことに臨んでいる間は嫌なことを忘れられる。

なるほど、わかる気がします。
苦しい時、仕事に集中して救われたこと何度もあります。
人情話に春風亭小朝さんの落語を聞きに
行った時の越路吹雪さんの話に泣けました。

 

飛行機に乗れないのもあって鉄道は好きです。
大いに泣けました。
あたたかい気持ちになりたい時におすすめです。

 

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金澤syugenは、衣装コーディネート、生家ご出立や
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「灼熱」
2019年12月13日

秋吉理香子さんのサスペンス小説「灼熱」は
主人公の心の変化のスピードが速く
先が気になるものだから一気読みしました。



中盤以降、憎しみの対象である男性医師の
優しさにふれるうち主人公の心が穏やかになり
さらに男性が真摯に医療にたずさわる姿を見て
尊敬や愛おしさといった感情を持つようになります。
ですが、幸せな時間は長くは続かず
互いが疑心暗鬼に陥るところは怖かったです。

 

2時間ドラマのようだわと読みすすむと
結末の舞台は「崖」!
ぁあ、やっぱり火サスっぽいね。

 

主人公には平凡であたたかい
暮らしをもっとさせてあげたかったなぁ。
情念だけではなく人情話もロマンスもありで
女心の純情も切ないことでした。

2019年12月13日 カテゴリー: 気まま図書館 | コメントはまだありません »

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「祝祭と予感」
2019年12月9日

恩田陸さんの「祝祭と予感」は図書館に
予約してなんと二ヶ月待ち!
借りてきた日に一気読みしました。



前作「蜜蜂と遠雷」から時間が経っていたので
登場人物の詳細を忘れていましたが、
読んでいるうちに思い出してきました。

 

三枝子&ナサニエルの出あいの章で
「獅子と芍薬」で振袖を纏う学生の三枝子が
我が身の上等な着物は戦闘服であると話します。
海外のパーティに着付けできる
お付きの人がいるのかしらん?
長い髪は誰が結い上げるのだろう?
と、三枝子の言うところの「武装」はどうやって
仕上げられるのか気になりました。
すべての章で、やっぱ音楽を極められるのは
経済的余裕のある家の子だけなんだろう
と、感じていたところ
最終章の風間塵の天才ぶりは気持ち良かったです。

 

「袈裟と鞦韆」の章では前作にて課題曲の
「春と修羅」が誕生するまでを描いています。
宮沢賢治の「春と修羅」の波打つような文字が
音符の連なりにみえて楽譜のようであると。
なので、初版本というのを画像検索してみました。
(「銀河鉄道の夜」は読んだことがあります。
宮沢賢治は音楽も石も好きで
さらにノリ鉄だったそうですね。)
「この曲を、二人のケンジに捧げる」でウルっときました。

 

ヴィォラとの出会いの「鈴蘭と階段」の
章がとても好きでした。
縁のある楽器と引き寄せ合う
そんな必然の出会いは楽器に限らず
人と人にもあり
実体験としてよく感じるのは
花嫁様とお衣装
さらには、花嫁様とかんざし。
運命の一枚や
飾りがしっくりだと
引き寄せあったのだと確信します。

 

音譜が読めず楽器をひくことなどとてもとても
できない私だけど、才能溢れる若者たちが
生き生きと音楽を奏でるシーンは心豊かになれました。

 

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金澤syugenはオーダーメイドの少人数の結婚式、
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「猫をおくる」
2019年12月6日

野中柊さんの「猫をおくる」は
図書館の本棚で「猫」の文字が目にとまり
表紙の絵がきれいなので借りました。



登場人物がみんな優しくて、それぞれに
離ればなれになった大切な人がいます。
その痛み、寂しさ、苦しさを
猫に癒やされ続けるのです。
そして、のちに猫に守られていたと感じるのです。

 

猫との出会いを
「猫が見つけたのだ」
「猫が選んだのだ」
人間が猫に選ばれて縁あって
猫と共に生きるのだ
は、わかる気がします。

 

作中に何度も出てくる
「片目が見えないヨーヨー」
「タキシードキャット」が
ちょうど友から送られてきたばかりの
写真の保護猫ちゃんと重なりました。



左のひーちゃんは赤ちゃんの頃から片目を患っていて
右の子はまさしくタキシードちゃん\(^_^)/。

 

お話の中で猫の仕草が描かれていて
お空にいったウチの愛猫モコミチを
思い出し笑ったりジワっときたり。
モコミチのくたくたに柔らかい感触や
日向のにほいを吸いながら
一緒に眠った幸せを思い返しました。

 

辛い時悲しい時、猫に救われます
(猫動画好き^^v)。
穏やかな気持ちになれるお話達でした。

 

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「逃亡小説集」
2019年11月27日

「逃亡小説集」は、実際にあった事件が
モチーフの逃亡をテーマにした短編集です。



「逃げろ九州男児」は正直者で
騙されてばかりの男性が、警察に追われ
老いた母親を車に乗せながら
逃げまわっている時の回顧録です。
すべて失ったと感じている男性では
あるけれど「友情」があったことを
終盤に感じて救われました。

 

「逃げろ純愛」の女性教師と教え子男子の
禁断の恋は甘美で二人の交換日記は
夢見心地で切なくもありました。
が、大ドンデン!
最後の1ページでやはり吉田修一作品でした。

 

「逃げろお譲さん」は容疑者の
元アイドルが逃げるのです。
それまで仲が良かった人達からも
拒絶されるくだりが辛いのですが
後半は、コミカルでおっかしくって
それはワッハッハってな笑いじゃなくって
片方の唇の端が持ち上がるようなおかしさなのです。
元アイドルのファンの善良さが良かったです。

 

「逃げろミスター・ポストマン 」
氷点下の凍った氷の海を歩き出す
ラストシーンは唐突ではあるけれど印象的でした。

 

逃げ出してしまいたくなること
消えてしまいたくなることは
誰にでもあると思います。
けど、「時間って優しい」っていつも思うのです。
苦しいこと辛いことも時間がたてば
和らいで癒やされること多いですよね。

 

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「ツナグ」
2019年11月21日

辻村深月さんの「ツナグ」の続編
「ツナグ 想い人の心得」を図書館で予約したので、
その前に読んでおかねば
と、「ツナグ」の文庫本を購入しました。



死者と生者をつなぐ使者(ツナグ)。
生きている人間が望み、死者が受け入れれば、
一夜限り、一生に一度、
死者の側も一人だけ
再会が叶うと言うファンタジー小説です。

 

結婚直前に彼女が失踪した話は
泣けました。。。
読後感は爽やかでした♫•*¨*•.¸¸♪✧

 

が、女子高生の友情を描いた「親友の心得」では
若い女子にありがちな残酷さにヒヤリとします。
近しい人への嫉妬、
自分の感情がコントロールできない苦しさ、
通ったみちゆえに、共感できるものもありました。

 

最終章、主人公のアユミが会いたい死者は誰?
気になるも小説の残りページは
わずかしかなくってこんなページ数で
描けるの?などとドキドキもあって
残りページの厚みを左手の指先で
確認しながら読み進めました。
とてもホッとしたキブンで終われて大満足( •ॢ◡-ॢ)-♡

 

闇を含んだミステリーですがあたたかくもあり
とても感動しました。
新作、早く読みたいなぁ
図書館の順番が来るのが楽しみです。

 

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「木曜日にはココアを」
2019年11月14日

昨日は小春日和の一日だったのですが
今朝は大嵐でしたね。
一雨ごとに寒くなって熱いココアの
美味しい季節になりました。



青山美智子さんの「木曜日にはココアを」は
それぞれの独立したお話が
日常のささいな出来事で繋がっていて
知らずに誰かの癒やしになったり
癒やしを受け取ったり、
そんな素敵なことが起こります。

 

各章にテーマカラーがあって
シドニーの町を描いた
オレンジとターコイズの章が好きです。
小説って自分の知らない場所に行けたり
経験できたりが楽しいですよね。
一生行くことはなかろう(飛行機怖っ)
色彩豊かなシドニーの街を
体感できたキブンです\(^_^)/。

 

明るい未来が予感できる穏やかな終わり方で
心に休息が欲しい時にまた
読み返したいと思いました。

 

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「極上の罠をあなたに」
2019年11月6日

深木章子さん「極上の罠をあなたに」は
四つのお話が便利屋で繋がっている
背徳のミステリーです。



政治家、医師、刑事、弁護士といった
登場人物が悪人ばかりでこういう裏社会が
あるのかしらん。
罠を掛けたつもりが罠を掛けられます。
便利屋が悪人たちを翻弄し小気味良く
悪事の連鎖が解きほぐされていくのです。
作者がもと弁護士さんということでの
臨場感もあるようです。

 

今回、興味深いのは深木さんの経歴です。
60歳過ぎての小説家デビュー、
それまでの経験を文筆活動にいかされていて
現在72歳で物語に鮮やか仕掛け
なんともかっこいい女性です。

 

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「魔法がとけたあとも」
2019年11月1日

奥田亜希子さんの「魔法がとけたあとも」は
病気の不安、容姿のコンプレックス、
家族との諍い、仕事の行きづまり、
人との距離の測り方に迷う、などなど
誰もが抱える日常の中の負の部分が描かれています。



若さや健康や美貌、可愛いかった我が子、
恋するときめき、順調にまわっていた仕事、
それらは、すべてある意味「魔法」であると。
魔法がとけたあとも生きていかなきゃいけないし
あとの時間の方がはるかに長くて辛いわけで。

 

どのお話もほんわかあたたかく
最後は晴れやかな気分になれます。
日常にありがちな悩みを抱える
主人公が一歩前に進む瞬間が描かれています。

 

追記
魔法がとけたあとも魔法の中にいた時の
記憶にはげまされることがあります。
幸せな瞬間の写真は大切ですね。
写真を見返すと宝石のような時間が
よみがえってきますから(*^_^*)。

 

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「ライオンのおやつ」
2019年10月29日

小川糸さんの「ライオンのおやつ」は
死をテーマにしているのですが
ファンタジー感もあってあたたかな気持ちになれる物語でした。



余命宣告を受けた33歳の雫が選んだ
終の住処ホスピス「ライオンの家」は
柑橘の香りがする瀬戸内の海が見える島にあります。

 

「生まれることと死ぬことは背中合わせ」の
くだりが印象的でした。
「入り口は反対側から見たら出口」と。
ああ、なるほど
と、心地良く腑に落ちます。

 

「生きることは、誰かの光になること」
すでに意識が遠のいている車椅子の雫が
大切な人に「別れの悲しみではなく、
美しい海と空と光の記憶」を残してあげたいと
葡萄畑に行くシーンはもう顎先まで水浸しになりました。

 

夕食後、読みだしたら止まらなくなって
最終章手前では、嗚咽になるくらいに泣いて
翌日、目が腫れあがりました。
あと、最期に食べたいおやつは
何かなってあれこれ記憶のカケラを取り出し楽しみました。

 

心を浄化したい時に、繰り返し読みたいものです。
かなりのオススメ本です。

 

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