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「お探し物は図書室まで」
2020年12月15日

青山美智子さんの「お探し物は図書室まで」は
年齢も境遇も様々な人たちがコミュニティハウスの
図書室をきっかけに大きな気づきを受け取ります。



「流れにいた」という言葉が腑に落ちました。
ご縁を繋いでくれる人との出会いはタイミングを
はかってやってくるは以前から感じていました。

 

三章で元雑誌編集者の子育てしながら
仕事をするお話ではあるあるが多すぎて
ずっと懐かしさで胸熱くなって涙しながら読みました。
望んで迎えた我が子はそりゃーもう可愛くてしかたない。
やすらかな寝顔にこの子は神様から贈られた
天使なんじゃないとかまじめに思っていました。
けど、何一つ思い通りにはならない子育て
自分が社会から置いてけぼりにされる焦り
ずっと憧れていた仕事がやっと軌道にのったというのに
中断させられて後退、なんで女だけが失うばっかなの
っと、悔しくってもがいて空回りして余裕がなくなっていました。

 

ですが、過ぎてしまえば人生の中で
一番幸せな季節でした。
我が子にあえて自分の中にあらたに
芽生えた感性もあったと信じています。
時々、卒業花嫁様からオンタイムの嘆きを聞くと
わかるわかると微笑ましくあの頃を思い出します。
小さくて可愛い我が子といられたこと
あの体温と甘いにおいに包まれてすごせた日々の記憶は今も宝です。

 

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金澤syugenはオーダーメイドの少人数の結婚式、
生家ご出立、挙式、フォト婚のサポートもいたします。
衣装コーディネート、オリジナルアイテムのデザイン、
和婚会場紹介などポイントサポートもご相談ください。
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「アンと愛情」
2020年12月10日

坂木司さんの「アンと愛情」は和菓子が
とても愛おしくなるお話し達です。



各章に可愛らしいミステリーがあるのですが
「甘い世界」の“宇宙をあらわしていて棒に
刺さっている餅”はすぐにわかりました。
ちょうど金沢の紅白の鏡餅について調べていて
その由来と重なる物があってです。
アンちゃんの学びたい欲、知りたい欲に
突き動かされる感じわかる!
私もそういうとこ多分にあるから。

 

第三章は金沢への三人旅。
「妙立寺」楽しいよね、
東山のお菓子やさんは「𠮷はし」さんですね
(子供の頃、お茶のお稽古の時に
それはそれは楽しみにしていました。)
金沢の上生菓子は日本一美味しいのだ☆”
温泉そばの小さな酒蔵は、私も温泉の帰りに
「獅子の舞」を買ったあのお店ではないかしらん^^
とか、考えるのも楽しかったです。

 

この章で香林坊のホテルから歩いて21世紀美術館に
行く時に「坂を登ると芝生が見えて」とあってそれが謎。。。
香林坊からだと市役所の前を通っての平らな道で
坂はないんだけど・・・・・
広坂を登るのなら県美術館のあやまり?
いや、スイミングプールは21美だ
その特徴は21美しかない。
(一人ミルクボーイ状態)
校閲さんも気づかなかったのかな?
っと、ずっとひっかかっていました。
ほぼ最終章あたりで
「あっ!」謎とけた!
柿木畠方面からだとゆるい登り道!
そっかアンちゃんはそっちに泊まったんだね、
第三章からずっと引きずっていた
ミステリーがとけてスッキリしたのでした。

 

大福がダルメシアンっぽいに大笑い!



金澤syugenのご近所さんのむっつぼしさんの
大福は昨日のおやつさん♥
石川はお餅も美味しいのだ☆”

 

お話しには和菓子の季節を先取りする粋も描かれています。
着物、お料理もそうですが季節を愛でる
日本の文化は優雅なことです。

 

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「夜明けのすべて」
2020年12月7日

瀬尾まいこさんの「夜明けのすべて」は
神経の病を持つ二人のW主演のお話なのですが
明るい文章で深刻にならずにほかほか読めました。



それぞれの病気の人が抱える問題や苦しみは
誰かと比べられるものではないし
本人にしかわからないものですが
女性なら誰しも、思春期、生理前、妊娠中、
産後に不安定になって自分の心と身体なのに
コントロールできず苦しんだ経験って
あるのではないでしょうか。
そんな時、気にしてくれる人が一人いてくれるだけでも
気が楽になりますよね。

 

表紙の砂時計はW主演の二人が相手を気にする
思いやり(時々は、おおいに迷惑でおせっかい)の
行き来のような気がします。
自分のことより相手のことがよくわかっていて
相手が喜ぶ姿を想像しワクワクする気持ち
辛いんじゃないかって心配する気持ちが描かれていて
互いに苦手だった二人が思ったことを
言い合える関係になるまでの過程が微笑ましいことでした。

 

自分の為には動けなくても
相手の為になら動き出せる
少しづつ暗い夜が明けていくような
希望に満ちた終わり方でした。

 

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「吹上奇譚 第三話 ざしきわらし」
2020年12月2日

吉本ばななさんの「吹上奇譚 第三話ざしきわらし」は
紅葉が艶やかな吹上の街を舞台にした
スピリチュアル感いっぱいのお話しでした。



哲学的ホラーと称されるこのシリーズ
第一話、第二話のエピソ-ドを忘れていることも
多かったけれど読んでいるうちに思い出しました^^v。
現世界と異世界が緩やかに重なっているこの感じです。

 

過去と未来を行き来している魂、
大切な人を思う優しい気持ち、
家が温かく癒される場所で
ありますようにと願う気持ち。
優しいメッセージの数々も心地よく
ホラーではなく穏やかなファンタジーでした。

 

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「犬がいた季節」
2020年11月27日

伊吹有喜さんの「犬がいた季節」は高校に
迷いこんだ保護犬を中心に生徒達の
昭和、平成、令和までが描かれています。



時々、犬目線が織り込まれているのが楽しいのです。
「人の匂いの変化は心の動きをはっきりと表す」と
匂いで生徒達の気持ちの変化を知るのです。
「匂いが一気に濃くなった」と恋心を
「香りが狂おしいほど悲しく」と重たい事情を
「狂おしいほどのせつない匂い」と動揺を察します。

 

F1の予選から本線への三日間は興奮しながら読み進めました。
(私もベネトンのTシャツ着たり文具使っていたものね^^v)
ヨーロッパの貴族のスポーツのカーレースおいて
日本のホンダのエンジンのマシンで
そして、スパニッシュ系のドライバーにて
優勝するということは偉大なことだったのですね。
人種差別のこととかあの頃、マジメに考えたこと
なかったですから、感動しました。

 

今更、青春小説にキュンキュンはないかな
っと、読み始めたらウルウルしっぱなしで
阪神大震災の章では滝涙となりました。
最終章の大人編がとにかく素敵なのです。
ネタバレになってはいけないのでかけませんが
憧れるな♫•*¨*•.¸¸♪✧
オススメします。

 

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「汚れた手をそこで拭かない」
2020年11月24日

芦沢央さんの短編集「汚れた手をそこで拭かない」 は
事が悪い方へ転がっていくと知りながら
戻るに戻れず深みにはまって行く
そんな、ジワジワと追い込まれる恐ろしさにゾワゾワしました。



少しの手違い、気の小ささ、秘密、後ろめたさ、
ゆがんだ優越感、ささいな嘘などきっかけから
とんでもない事態へと発展します。
日本昔話のような「正しくない行いをするとバチが
あたる」的なものを感じ最後のお話しでは
「危機管理しなさい」という教訓がありました。

 

最初のお話しは、ほっとする終わり方だったけど
それぞれ意外性があったり、更に追いつめられたり、
最後のお話しにいたっては
なんで?どういうこと?
っと、どうも結末の解釈できずの嫌な気分が残る。
ああ、これがイヤミスってもんなんですね。

 

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「あなたのご希望の条件は」
2020年11月20日

瀧羽麻子さんの「あなたのご希望の条件は」は
転職エージェントに勤める40歳のアドバイザーの
バツイチ女性のお仕事小説です。
主人公が顧客に寄り添って親身にアドバイスし
時にともに悩む姿に好感が持てました。



顧客の出発(転職)に立ち会えることは
どこか私自身の仕事にも通じる物があって
最終章に今まで担当した顧客のアンケートの
回答を読むシーンにジワッときました。
「あなたに会えて良かった」とお客様に言って
もらえることは言葉にできないくらいの大きな喜びですよね。

 

自身も現在の仕事に向いているのかと
不安をいだき人生が停滞していると
感じていた主人公が徐々に前向きに
なっていく姿が清々しいことでした。
余韻を残し希望が持てる終わりかたでした。

 

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「蝶の粉」
2020年11月17日

浜島直子さんの「蝶の粉」は卒業花嫁様の
文佳さんがInstagramにレビューを読んで興味を持ちました。



存在を知らない人(雑誌もテレビも存じ上げず
ごめんなさい)のエッセイ読むって
なかなかない経験で、最後まで読めるのかな
っと、夕食後に読み出したらもう楽しくて
おかしくって「続きは明日」ができなくなり
イッキ読みでした。

 

「犬のいる生活」は顔が水浸しになる大泣きし
(ワンちゃんと暮らしたことはないけれど
そういう神様っぽい感情をワンちゃんは持っていると思う。)
言い間違えの数々にアハハアハハと大笑い
思春期の頃の著者が自身のおばあちゃまに
とんでもない悪態をつくのだけどおばあちゃまの
返しがまあエッジきいててかっこよくておもしろい。
親御さんの思い出ではその時の指先まで詳細に
綴られていてどれほどに愛おしい記憶だったのかが
うかがえてまたまた涙の滝にみまわれました。

 

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「灯台からの響き」
2020年11月13日

宮本輝さんの「灯台からの響き」は
主人公が妻の40年前の秘密を解き明かしたくて
灯台巡りの旅をはじめます。



一番最初に物語に出てきたのが金沢港の大野の
灯台でたぶん唯一見たことがある灯台です。
主人公が中華そば屋さんの店主で
お店の名前が「まきの」、金澤syugenが
まきのビルにあることから勝手に親近感です。
調理工程が度々描かれていて
夜は胃袋が刺激されて困りました。

 

主人公の妻の過去を追う旅もいよいよ終盤となる
最終章では、アンジェラアキバージョンの
「津軽海峡冬景色」がピアノ演奏でもって脳内で
リフレインとまらず状態になりました。
ハートウォーミングなサスペンス小説でした。

 

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「出会いなおし」
2020年11月6日

森絵都さんの「出会いなおし」は出会いと別れを
テーマとした六つの短編集です。



人生はその一つひとつが奇跡のような
人との出会いや別れで彩られています。
運命的な幸せな出会い、ご縁に感謝したい出会い
そして、理不尽な突然の悲しい別れもあって
納得できないままの記憶もあります。

 

自身の環境の変化もあって人との関係は
時間の流れとともにカタチを変えてゆきます。
人は深く付き合った人だけでなく
ほんの少し接点を持っただけでも
影響を受けたと思う人が意外と多いようです。

 

「年を重ねるということは、同じ相手に、
何度も出会いなおすということだ。
会うたびに知らない顔を見せ、人は立体的になる。」

いい言葉ですね、刺さりました。

 

突然やってくるかもしれない別れを
後悔しないように日々を過ごしたいものです。
そして、新しい風を感じられる人との
出会いを見逃さないようにしたいものです。

 

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