「君が夏を走らせる」 | 2020年8月27日 |

瀬尾まいこさんの「君が夏を走らせる」は
金髪の不良少年が髙二の夏休みに
戸惑いながらも1歳10ケ月の女の子の
子守をすることで自身も成長してゆくというお話でした。
おさな子の描写にわかるわかると
我が子の幼い頃の可愛かったこと
困らされたこと感動したことなどなどを
懐かしく愛しく思いだし涙ぐみながら読みました。
我が子が小さい時、こんなに丁寧に
接していなかったなぁと反省もしきり。
あわせて、卒業新郎新婦様達の
お子さん達の思い出をあれこれたぐり
どの子も可愛かったなぁとニヤニヤ(o^^o)
少年は運動ができて掃除も得意で料理上手
相手の思いを想像するチカラもある
さらに母親は働き者で情があり親子仲もいい
なぜ?そんな子が?小学生デビューで
不良になったんだ???
と、そこだけがずっと違和感でした。
21日間のバイトが終わりに近づく頃
私も寂しくなって平和なお話なのに
メソメソ泣きながら読み進みました。
読後は、少年と女の子の家族が
幸せでありますように
と、祈る清々しい気分です。
続編待っています☆”
PS
腕を広げて「おいで」と言うと
全力で走ってきて飛び込んでくれる喜び
わかるわかる!
「ゆうくん、おいでー」と言うと
笑いながら走ってきてくれたウチの坊主
可愛いかったなぁー。
こういう思い出貯金があるから
生きてゆけますね\(^_^)/
2020年8月27日 カテゴリー: 気まま図書館 | コメントはまだありません »
コメントをどうぞ
「一人称単数 」 | 2020年8月24日 |

村上春樹さんの「一人称単数 」は
ノンフィクションっぽいお話と
おとぎ話っぽい感じもする短編が八つです。
「ヤクルトスワローズ詩集」では
ファンである著者が球場で観戦のさい
勝利を祈りながらも負けを覚悟していたそうで
「人生、負けることになれておくのも大事」に
クスリと笑えました。
著者が普段着ない スーツを着てバーに
出かける「一人称単数 」。
スーツを着ると違和感があって
なにやら気恥ずかしい、ってのわかるのです。
私には過去、スカートをはくことが
どうにもこっぱずかしい時期があって
着物は平気なのにスカート姿は
我が身が女装化趣味の人っぽく思えて
落ち着かずでしばらく遠ざかっていました。
が、昨年あたりからシャツワンピースが流行って
夏のワンピースを楽しめるようになりました。
この夏、石田ゆりこさんの高温多湿の日本の夏を
オーバーサイズのナチュラルなワンピースで
過ごすという投稿が話題になりましたね。
勝手に親近感♫•*¨*•.¸¸♪✧
麻や木綿の涼しげな色合いワンピースを
纏うことでお目にかかる方の体感温度が
少しは下がったらいいなぁと願っています。
小説に話は戻ります。
良かったのは「ウィズ・ザ・ビートルズ」で
冒頭から、あ!そういうことかって共感&納得しきりとでした。
.o○° .o○° .o○° .o○° .o○° .o○° .o○°.o○°
金澤syugenは、お急ぎ婚、こぢんまり婚、
フォト婚、家族婚、パパママ婚、カジュアル婚、
家婚式スタイルもお手伝いします。挙式サポート、
ご自宅支度、和装コーディネート、フォト、
オリジナルアイテムのデザインなどポイントサポートも
ご相談くださいませ。
.o○° .o○° .o○° .o○° .o○° .o○° .o○°.o○°
2020年8月24日 カテゴリー: 気まま図書館 | コメントはまだありません »
コメントをどうぞ
「魔女たちは眠りを守る」 | 2020年8月21日 |

村山早紀さんの「魔女たちは眠りを守る」は
悠久の時を生きる魔女が登場する七つのお話です。
亡くなった愛おしい人や猫と会えたり
カワウソや狼の魂と話したり
時空を越えた人形との出会い
そういうことが私にもおこって欲しいなぁと
無邪気にも想いました。
どのお話しもおおいに泣けて「天使の微笑み」は
終盤、賛美歌「Amazing Grace」が脳内でなり響きました。
「雨のおとぎ話」は旅立つ大好きな祖母を
見送る孫達の想いがとても切なく愛おしく
緩やかに命を見送ることの尊さが描かれていました。
キラキラしたファンタジーな魔女の話ではなく
戦争のむごさやキリスト教弾圧の歴史なども
描かれていて、その昔のとんがっていた
思秋期の私に読ませたかったです。
戦争について考えることの多いこの季節
そして、愛猫モコちゃんの命日の頃に読めて
良かった☆”癒されました。
あとがきで「私には魔法の力はない」とありますが
魔法のような美しい言葉があふれていました。
.o○° .o○° .o○° .o○° .o○° .o○° .o○°.o○°
金澤syugenは、お急ぎ婚、こぢんまり婚、
フォト婚、家族婚、パパママ婚、カジュアル婚、
家婚式スタイルもお手伝いします。挙式サポート、
ご自宅支度、和装コーディネート、フォト、
オリジナルアイテムのデザインなどポイントサポートもご相談ください。
.o○° .o○° .o○° .o○° .o○° .o○° .o○°.o○°
2020年8月21日 カテゴリー: 気まま図書館 | コメントはまだありません »
コメントをどうぞ
「カケラ」 | 2020年8月17日 |

湊かなえさんの「カケラ」は美容整形がテーマで
各章でその人物から見た一人の少女の自殺についての
”事実”が口語体でつづられています。
外見の自意識や幸せの感じ方って多様で
他人にはわからない苦悩もあって当然で
どんなことも主観の問題なんだよねーっと感じました。
エピローグでの美容外科医の主張
「あなたというカケラがぴったり
はまる場所は、必ずあるから」はなるほどで
タイトル「カケラ」の意に納得しました。
イヤミス苦手でおそるおそる読み始めるも
真実が気になって二日で読み切りました。
読後の今も真実はどうもわからずで
しっくりこない思いがひっかかる・・・・・
ぁ、これがイヤミスってことか。
.o○° .o○° .o○° .o○° .o○° .o○° .o○°.o○°
金澤syugenは、お急ぎ婚、こぢんまり婚、
フォト婚、家族婚、パパママ婚、カジュアル婚、
家婚式スタイルもお手伝いします。
挙式サポート、ご自宅支度、和装コーディネート、
フォト、オリジナルアイテムのデザインなど
ポイントサポートもご相談ください。
.o○° .o○° .o○° .o○° .o○° .o○° .o○°.o○°
2020年8月17日 カテゴリー: 気まま図書館 | コメントはまだありません »
コメントをどうぞ
「ファルセットの時間」 | 2020年8月14日 |

坂上秋成さんの「ファルセットの時間」は
かっては女装を楽しんでいて今は妻子もいる
34歳の主人公が16歳の見目良く歌声美しい少年に惹かれます。
女装化というだけでひとくくりにはできない
様々な人々の生きにくさが描かれていました。
女性であればマニッシュスタイルやボーイッシュも
ファッションとして公にできるのに
男性が女性っぽい装いをすることはとても大変なようです。
話し言葉はカギカッコで囲んでいなく
改行もされていなくて誰が話したという説明もなく
ですが、まったく混乱することなく
リズムもあって読みやすくきれいな文体でした。
.o○° .o○° .o○° .o○° .o○° .o○° .o○°.o○°
金澤syugenは、お急ぎ婚、こぢんまり婚、
フォト婚、家族婚、パパママ婚、カジュアル婚、
家婚式スタイルもお手伝いします。
挙式サポート、ご自宅支度、和装コーディネート、
フォト、オリジナルアイテムのデザインなど
ポイントサポートもご相談ください。
.o○° .o○° .o○° .o○° .o○° .o○° .o○°.o○°
2020年8月14日 カテゴリー: 気まま図書館 | コメントはまだありません »
コメントをどうぞ
「奈緒と私の楽園」 | 2020年8月11日 |

藤田宜永さんの「奈緒と私の楽園」で
昭和ノワールの世界を楽しみました。
主人公の作家がずっと昔に女性のふりをして
雑誌に書いたフィクションの人生相談。
数十年後、それを手に「これは私の母です」と
母親を探す若い女性が現わるという
不思議なはじまりかたでした。
終盤、刺激的な内容へと変わってゆきます。
藤田作品は今まで何冊か拝読し
最近の作品であっても昭和っぽく
どこか湿度もあって懐かしさが感じらます。
今年お亡くなりになった藤田さんは
福井から東京、そしてパリで勤め人となり
結婚、離婚とかなり波乱万丈の人生だったようです。
帰国されてからは小池真理子さんと
小説家になることを夢みて同居されたそうです。
小池作品には、時折軽井沢のお家や風景が
紹介されていますがそこに藤田さんも
お住いだったのですね。
お二人が寄り添って笑う写真に
素敵なご関係だったことがうかがい知れます。
.o○° .o○° .o○° .o○° .o○° .o○° .o○°.o○°
金澤syugenは、お急ぎ婚、こぢんまり婚、
フォト婚、家族婚、パパママ婚、カジュアル婚、
家婚式スタイルもお手伝いします。
挙式サポート、ご自宅支度、和装コーディネート、
フォト、オリジナルアイテムのデザインなど
ポイントサポートもご相談ください。
.o○° .o○° .o○° .o○° .o○° .o○° .o○°.o○°
2020年8月11日 カテゴリー: 気まま図書館 | コメントはまだありません »
コメントをどうぞ
「ただいま神様当番」 | 2020年8月7日 |

青山美智子さんの「ただいま神様当番」は
神様が願い事を叶えてくれるのではなく
神様の願い事を叶えなければならないというお話です。
ジャ-ジ姿の神様はちっとも威厳がなくて
人間くさくもある可愛いキャラクターです。
五つの連載短編のそれぞれの主人公に
当番がまわってきてお当番さんの間は
神様は左腕に宿っていて
その左手は時に、本人の思いとは違う
勝手で大胆すぎな行動をします。
神様の願いは、ワガママを言っているようで
お当番さんに気づきをもたらせてくれるものなのです。
抱える不満や悩みが次第に変化し
お当番さんが成長するといつのまにか
当番が終わっていたという
ユーモラスであったかいお話でした。
今作品も作者さんの猫好きが伝わってきます。
昔の人は猫の目を見て時計代わりに
したにはへぇーでした。
ウチのモコちゃんが赤ちゃんの頃
朝と夕では瞳の色が違って見えました。
ミニチュアアートの田中達也さん(Instagramで
フォローしています)のカバー写真も可愛いのです。
.o○° .o○° .o○° .o○° .o○° .o○° .o○°.o○°
金澤syugenは、お急ぎ婚、こぢんまり婚、
フォト婚、家族婚、パパママ婚、カジュアル婚、
家婚式スタイルもお手伝いします。
挙式サポート、ご自宅支度、和装コーディネート、
フォト、オリジナルアイテムのデザインなど
ポイントサポートもご相談ください。
.o○° .o○° .o○° .o○° .o○° .o○° .o○°.o○°
2020年8月7日 カテゴリー: 気まま図書館 | コメントはまだありません »
コメントをどうぞ
「夜の向こうの蛹たちは」 | 2020年8月4日 |

近藤史恵さんの「夜の向こうの蛹たちは」は
本来なら、撫でるくらいの関係で終わるはずの
三人の女性の人生が深くからみあい
人生が大きくかわっていく心理サスペンスです。
主人公のキャリア7年の女流作家が
文壇のパーティーで話題の
美貌の新人作家と挨拶を交わします。
主人公はこの時、新人作家の作品と
本人の話し言葉とのあいだに違和感を覚えるのです。
新人作家には秘書がいて
主人公はその秘書に興味を持ち
会話するう秘書秘書が小説を書いて
いるのではないだろうかと考え始めます。
容姿が邪魔をしていると思い込む女性と
誰かに寄生しないと生きていけない女性に
疑惑の目をむける主人公。
そして、真相を知るうちに三人の関係は
意外すぎる方向に流れてゆくのでした。
.o○° .o○° .o○° .o○° .o○° .o○° .o○°.o○°
金澤syugenは、お急ぎ婚、こぢんまり婚、
フォト婚、家族婚、パパママ婚、カジュアル婚、
家婚式スタイルもお手伝いします。
挙式サポート、ご自宅支度、和装コーディネート、
フォト、オリジナルアイテムのデザインなど
ポイントサポートもご相談ください。
.o○° .o○° .o○° .o○° .o○° .o○° .o○°.o○°
2020年8月4日 カテゴリー: 気まま図書館 | コメントはまだありません »
コメントをどうぞ
「片想い」 | 2020年7月31日 |

東野圭吾さんの「片想い」は600ページの
厚みに圧倒され我が家の本棚に積読状態。
けど、読み始めるととまらなくなって
二日続けての夜更かしをしての読破です。
表紙の「メビウスの輪」は、男と女は
裏と表ではなく、人はみな両方の面を
持ってるという象徴で性同一性障害が
大きなテーマとなっています。
性はグラデーションとは言い得て妙で
比率はそれぞれだけど、誰もが
男性の気質と女性の気質を持っていて
自身の中でシーンによっても男女比が変わる
そういったことを再認識しました。
ジェンダーに限らず、善人の面と悪人の面や
Sな時とMの時なども言えますよね。
一個だけ違和感をぬぐえなかったのは
美月の置いてきた我が子への想いです。
心にひっかかっているくらいではなく
いつも胸のうちに重たい石のような
暗雲をかかえて生きているはずで
そのへんの描き方だけはしっくりこなかったです。
終盤、主人公がかかえていた秘密と
スポーツマンの友情にホロリでした。
セクシャルマイノリティのかたへの深い配慮も感じました。
.o○° .o○° .o○° .o○° .o○° .o○° .o○°.o○°
金澤syugenは、お急ぎ婚、こぢんまり婚、
フォト婚、家族婚、パパママ婚、カジュアル婚、
家婚式スタイルもお手伝いします。
挙式サポート、ご自宅支度、和装コーディネート、
フォト、オリジナルアイテムのデザインなど
ポイントサポートもご相談ください。
.o○° .o○° .o○° .o○° .o○° .o○° .o○°.o○°
2020年7月31日 カテゴリー: 気まま図書館 | コメントはまだありません »
コメントをどうぞ
「素敵な日本人」 | 2020年7月28日 |

東野圭吾さんの「素敵な日本人」は9つの
短編が殺人ミステリー、SF、ファンタジー、
スピリチュアル、ヒューマニティなどなど
すべて毛色の違うのです。
「今夜は一人で雛祭り」は主人公の
亡くなった奥さんがお姑さん(母親)と
うまいこと付き合っていたことを
雛人形飾りの写真を見て気づくのです。
そして、その娘は母親の真意を
感じ取りながら賢く成長し近く嫁ぐ日をむかえます。
右と左の文化のある国ならではのお話しでした。
「水晶の数珠」が一番好きでなお話しで
父親の愛情に泣けました。
主人公の父親が
「人間いつかは死ぬ。老衰が一番いいが、
そうでないなら癌でいい。
残された寿命を味わいながら死んでいくのも悪くない」
病気を怖がらずに受け入れて丁寧に生きてゆくは理想ですね。
能力が親族に受け継がれるという設定は
「ツナグ」を思い出しました。
登場人物の哀愁や弱さ愚かさも感じつつ
読後は前向きになれるお話達で
日本の季節の行事と他人を思いやる気持ちは素敵なことでした。
.o○° .o○° .o○° .o○° .o○° .o○° .o○°.o○°
金澤syugenは、お急ぎ婚、こぢんまり婚、
フォト婚、家族婚、パパママ婚、カジュアル婚、
家婚式スタイルもお手伝いします。
挙式サポート、ご自宅支度、和装コーディネート、
フォト、オリジナルアイテムのデザインなど
ポイントサポートもご相談ください。
.o○° .o○° .o○° .o○° .o○° .o○° .o○°.o○°
2020年7月28日 カテゴリー: 気まま図書館 | コメントはまだありません »