金澤syugen
金澤syugen オフィシャルサイト
オフィシャルサイトはこちら 金澤syugen オフィシャルサイト
最近のエントリー
最近のコメント
アーカイブ
ブログ
 
「アスク・ミー・ホワイ」
2020年10月2日

古市憲寿さんの「アスク・ミー・ホワイ」は
オレンジデイズのあの電撃引退の俳優さんを
イメージさせるプロローグから始まります。
全編アムステルダムが舞台で現実の出来事や
人物や店名、作品名がそこかしこに出てきて臨場感があるのです。



人の能力はさほど変わらない
違いは勇気なんだという言葉が好きでした。
主人公が元俳優に影響され仕事にも恋にも
人との関わりにも積極的になってゆく姿に好感が持てました。

 

人が人を好きになっていくのは自然なこと。
そんな切なさ甘さを描いたボーイズラブは
物語の終わり方も良かたったです。
古市さんって毒舌キャラだけど
ピュアな人なんだろうなーっと感じました。

 

追記
いっこだけ気になるのが紙質というか
紙の色なのでしょうか、ペカペカ光って
読みにくく何度も何度も照明の角度を
変えながら読み進めるも目が疲れたぁーでした(^_^;)。

 

.o○° .o○°.o○° .o○° .o○° .o○° .o○°.o○° .o○° .o○° .
金澤syugenはオーダーメイドの少人数の結婚式、
生家ご出立、挙式、フォト婚のサポートもいたします。
衣装コーディネート、オリジナルアイテムのデザイン、
会場紹介などポイントサポートもご相談ください。
.o○° .o○°.o○° .o○° .o○° .o○° .o○°.o○° .o○° .o○°

2020年10月2日 カテゴリー: 気まま図書館 | コメントはまだありません »

コメントをどうぞ

「fishy」
2020年9月29日

金原ひとみさんの「fishy」は年齢も仕事も環境も
思考も異なる三人の女性の視点でかわるがわる語られます。



居酒屋で会う飲み仲間の三人は常にマウントの
取り合いをし、互いのことを冷酷に観察しあっています。
さらに会う度、理屈っぽく相手をやりこめて
お酒うまいですか?って感じでした。
良い関係を構築したく意見したりされたりは
あるけどこういうのは経験がないため
遠慮のない言葉に自分が言われている訳じゃないのに
息が詰まるようなしんどさを感じました。

 

終盤はこの虚無の繋がりに互いが救われて
前進してゆく女性達の姿が頼もしいことでした。

 

.o○° .o○°.o○° .o○° .o○° .o○° .o○°.o○° .o○° .o○° .
金澤syugenはオーダーメイドの少人数の結婚式、
生家ご出立、挙式、フォト婚のサポートもいたします。
衣装コーディネート、オリジナルアイテムのデザイン、
会場紹介などポイントサポートもご相談ください。
.o○° .o○°.o○° .o○° .o○° .o○° .o○°.o○° .o○° .o○°

2020年9月29日 カテゴリー: 気まま図書館 | コメントはまだありません »

コメントをどうぞ

「夢魔の牢獄」
2020年9月25日

西澤保彦さんの「夢魔の牢獄」は主人公が
過去へとタイムリープし他人に憑依し
その人の視点と感覚でその時間を体感できます。



同じ時間に何度もループしその都度、
憑依する身体が違うって、最初は
こういう体験できたらおもしろそう!
なんか思ったのです。
が、憑依する度にその人の感情も入ってくるわけで
主人公は心理的に同化できないから
大変なストレスになるのです。
そして、自分が知っている人柄じゃなかったり
知らなくて良かった人間関係や嗜好が
見えるのはしんどかろうと。
裏表ってことだけではなくやはり相手によって
見せる顔も境界線も違って当然ですから。

 

昭和の殺人事件の真犯人が令和になって
明らかになる結末、もしかしてなんて
思っていたけど・・・・・・
身も凍るような真実がありました。

 

.o○° .o○° .o○° .o○° .o○° .o○° .o○°.o○° .o○° .o○°.
金澤syugenはオーダーメイドの少人数の結婚式、
生家ご出立、挙式、フォト婚のサポートもいたします。
衣装コーディネート、オリジナルアイテムのデザイン、
会場紹介などポイントサポートもご相談ください。
.o○° .o○° .o○° .o○° .o○° .o○° .o○°.o○° .o○° .o○°

2020年9月25日 カテゴリー: 気まま図書館 | コメントはまだありません »

コメントをどうぞ

「やわらかい砂のうえ」
2020年9月22日

寺地はるなさん「やわらかい砂のうえ」に
ほっこり癒されました。



潔癖で真面目すぎ融通きかなさすぎの主人公が
自意識や他者とのつきあい方に何かと理屈っぽく悩み
いとも簡単にしょっちゅう傷つきます。
親しい人との意見の違いにしっくりこなくて
深刻になるのも若い女子にありがちです。

 

心の機微の描写が細やかで「脳内一人反省会」や
自身に突っ込みを入れる感じが
可愛らしく微笑ましいことでした。
そんな主人公がずいぶん年上で立場も考え方も
大いに違う素敵な大人女性3人と出会い
その中でぶつかったり刺激を受けるとこが
臨場感あって良かったです。

 

さらに主人公の父親のお人柄があたたかく
主人公の職場の所長さんとお父さんの
会話シーンがほのぼのしていて泣きました。

 

成長した主人公がラストでは自信を持って
一歩踏み出す姿は清々しく応援したくなりました。

 

.o○° .o○° .o○° .o○° .o○° .o○° .o○°.o○° .o○° .o○°
.金澤syugenはオーダーメイドの少人数の結婚式、
生家ご出立、挙式、フォト婚のサポートもいたします。
衣装コーディネート、オリジナルアイテムのデザイン、
会場紹介などポイントサポートもご相談ください。
.o○° .o○° .o○° .o○° .o○° .o○° .o○°.o○° .o○° .o○°

2020年9月22日 カテゴリー: 気まま図書館 | コメントはまだありません »

コメントをどうぞ

「雨の中の涙のように」
2020年9月18日

遠田潤子さんの「雨の中の涙のように」は
一話ごとに独立している七つの短編に
堀尾葉介が脇役として登場します。



各章は背景や家庭や季節や時代も様々で
中心になる男性が葉介に関わることで
過去の呪縛を乗り越えていく様が描かれています。
そして、自身のあずかり知らぬところで
人を救っていた葉介が最後の八つ目の
お話しで主人公になります。
それまでのお話しで葉介の切りとられた人生が
うかがい知れるものの、その生い立ちは
なおも衝撃的でした。
「もう、僕も救われていいのだろうか」という
言葉に切なくなりました。

 

思い出も時と共に消える。雨の中の涙のように。

葉介の過去の思い出にある心の傷が消えて
穏やかで幸せな人生をおくれますようにと
祈りつつ読み終えました。

 

追記
作中に様々な映画や映画音楽が登場してきます。
「リバー・ランズ・スルー・イット」は
モンタナの渓流でフライ・フィッシングする
風景がなんとも叙情的で美しく私の中で
映像が好き部門のナンバーワンです。
家族愛と兄弟の絆に感動して泣いたなぁ♫•*
で、若きブラッドピットが
とにかくかっこ良かったなぁ♫•*

 

o○° .o○° .o○° .o○° .o○° .o○° .o○°.o○° .o○° .o○° .
金澤syugenはオーダーメイドの少人数の結婚式、
生家ご出立、挙式、フォト婚のサポートもいたします。
衣装コーディネート、オリジナルアイテムのデザイン、
会場紹介などポイントサポートもご相談ください。
.o○° .o○° .o○° .o○° .o○° .o○° .o○°.o○° .o○° .o○°

2020年9月18日 カテゴリー: 気まま図書館 | コメントはまだありません »

コメントをどうぞ

「ミッドナイトスワン」
2020年9月15日

内田英治さんの「ミッドナイトスワン」は
性同一性障害の女性(戸籍は男性)と
親から虐待され心に深い闇を持つ少女の
心のふれあいが描かれています。



衝撃的な日々の描写が続く中で
二人が心を溶かしてゆく季節は
なんとも愛おしく心があたたかくなり
ずっとこのまま幸せな時間が流れ
続けますようにと願いながら読み進みました。

 

作中で性同一性障害と言われる人々が
「なんで障害?」と疑問を持つところは
なるほどって思いました。
LGBTに限らずマイノリティへの
差別はなかなかなくならないものですよね。

 

終盤は、もうありえんっそんなっと泣きました。
読み終えて気づきましたが表紙は
草彅剛さんだったのですね。
少女の髪に白鳥の羽根を飾るシーンの
写真にまたジワ~っと涙が出てきます。

 

.o○° .o○° .o○° .o○° .o○° .o○° .o○°.o○° .o○° .o○° .
金澤syugenはオーダーメイドの少人数の結婚式、
生家ご出立、挙式、フォト婚のサポートもいたします。
衣装コーディネート、オリジナルアイテムのデザイン、
会場紹介などポイントサポートもご相談ください。
.o○° .o○° .o○° .o○° .o○° .o○° .o○°.o○° .o○° .o○°

2020年9月15日 カテゴリー: 気まま図書館 | コメントはまだありません »

コメントをどうぞ

「銀花の蔵」
2020年9月11日

遠田潤子さんの「銀花の蔵」は健気な少女の
一世一代記で歴史ある醤油蔵がその舞台です。



読み始めて、主人公の少女が可哀想すぎて
「幸薄いにもほどがある」「そんな理不尽な」
と読むのをやめようかと迷ったりもしました。
読み進めるとさらなる衝撃が続くのですが
後半は先が気になってイッキ読みしました。

 

物づくりのお話しがもともと好きなのだけど
お醤油ってとこが興味深かったです。
お醤油大好きでイタリアンでもフレンチでも
チラチラっとお醤油をかけたくなります。
美味しいですよね♫•*
お醤油の国に生まれて良かったって心から思ってます。

 

「お父さん」「お母さん」という言業は特別だ。
見かけは小さくてなんの変哲もないのに、
ありとあらゆる言葉が詰まっている魔法の箱

この言葉好きでした。
それぞれの「お父さん」「お母さん」に
いろんな言霊が詰まっているというのです。

 

波瀾万丈すぎるファミリーヒストリーは
読後はあたたかい気持ちになれました。

 

.o○° .o○° .o○° .o○° .o○° .o○° .o○°.o○° .o○° .o○° .
金澤syugenはオーダーメイドの少人数の結婚式、
生家ご出立、挙式、フォト婚のサポートもいたします。
衣装コーディネート、オリジナルアイテムのデザイン、
会場紹介などポイントサポートもご相談ください。
.o○° .o○° .o○° .o○° .o○° .o○° .o○°.o○° .o○° .o○°

2020年9月11日 カテゴリー: 気まま図書館 | コメントはまだありません »

コメントをどうぞ

「クローゼット」
2020年9月8日

千早茜さんの「クローゼット」は洋服愛が
いっぱいのお話しで勉強になりました。



3人のメーンの登場人物が魅力的なのです。
トランスジェンダーの男の子の
キラキラした好奇心が素敵で、
才能を持ちつつ男性に恐怖心を持つ
補修士の女性が弱々しく心配になります。
そして、その友人をいつも優しく守る
女性はおしゃれでカッコ良くって強いのです。

 

さて、私の母は「服育」ってことを
非常に大切にしていたところがあり
小学校は制服があったのに
始業式や終業式の日は節目の行事ってことで
母が仕立てた新しいワンピースを着せられました。
おかげで私も少し主張の強い子に育ち
中学校に入ると指定のスクールコートが
あったのですがグレンチェックのコートで
通学していて先生に目をつけられていましたっけ。

 

お話しの中で

ファッションは幸福のイメージを体現するもの

なるほどです。
嬉しい時、大切なハレの日は特別な衣を纏い
装うことでさらに気持ちがあがります。
ウェディングにかかわっていることもあり
晴れ着を纏う文化はずっと大切にしたいですね。

 

.o○° .o○° .o○° .o○° .o○° .o○° .o○°.o○° .o○° .o○° .
金澤syugenはオーダーメイドの少人数の結婚式、
生家ご出立、挙式、フォト婚のサポートも
いたします。
衣装コーディネート、オリジナルアイテムのデザイン、
会場紹介などポイントサポートもご相談ください。
.o○° .o○° .o○° .o○° .o○° .o○° .o○°.o○° .o○° .o○°

2020年9月8日 カテゴリー: 気まま図書館 | コメントはまだありません »

コメントをどうぞ

「家族じまい」
2020年9月5日

桜木紫乃さん「家族じまい」は気持ちが
重たくなるようなテーマを扱っているのですが
読後感は爽やかでした。



桜木さんがおっしゃるにこの物語での
『しまうは終わりの「終う」ではなく
ものごとを片付ける「仕舞う」』ということであると。

 

長く連れ添った認知症の妻との「最後の旅」と
船旅をする老夫婦が愛おしく
泣けて泣けてしかたなかったです。
船のラウンジで懐かしい映画音楽の演奏に
感動する認知症の老女の描写に切なくなりました。

「映画音楽には百人百様の記憶がついてくる」

聴いただけでなんだか泣きたくなる曲ってありますよね。
私は「ニューシネマパラダイス」の
「愛のテーマ」を聴くと映画の感動がよみがえって
鎖骨の下あたりがゾワっとします。

 

記憶の痛みが忘れられる認知症は神様からの
贈り物なのかもしれないと考えたりしました。

 

 .o○° .o○° .o○° .o○° .o○° .o○° .o○°.o○° .o○° .o○° .
金澤syugenはオーダーメイドの少人数の結婚式、
生家ご出立、挙式、フォト婚のサポートも
いたします。
衣装コーディネート、オリジナルアイテムのデザイン、
会場紹介などポイントサポートもご相談ください。
.o○° .o○° .o○° .o○° .o○° .o○° .o○°.o○° .o○° .o○°

2020年9月5日 カテゴリー: 気まま図書館 | コメントはまだありません »

コメントをどうぞ

「ミライヲウム」
2020年8月31日

水沢秋生さんの「ミライヲウム」は
好きになった人の未来がみえるという
サイエンス・ファンタジーです。



主人公の父親が穏やかで優しくて
父親との会話のシーンでは
ウルウルしっぱなしでした。

 

触れ合うと、好きな人の未来、
それも不幸なことが見える体質って
恐怖でしかないですよね。
その不思議な能力ゆえに過去のことが
トラウマになっていて恋ができない
そんな、主人公が少しずつ心を
とかしてゆく感じも好きでした。

 

主人公の叔父さんが言う

出会ったから今の自分があるし、
出会ったことには意味がある

っていい言葉です。
終盤は逆境に負けずに進む
主人公達を応援していました。

 

未来が変えられるのか
先が気になってしかたなく
何度もハラハラしてイッキ読み。
あ、今ジャケット見ていて気づきました!
「未来を生む」なのですね☆”

 

.o○° .o○° .o○° .o○° .o○° .o○° .o○°.o○°
金澤syugenは、お急ぎ婚、こぢんまり婚、
フォト婚、家族婚、パパママ婚、カジュアル婚、
家婚式スタイルもお手伝いします。挙式サポート、
ご自宅支度、和装コーディネート、フォト、
オリジナルアイテムのデザインなど
ポイントサポートもご相談くださいませ。
.o○° .o○° .o○° .o○° .o○° .o○° .o○°.o○°

2020年8月31日 カテゴリー: 気まま図書館 | コメントはまだありません »

コメントをどうぞ