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「海の見える理髪店」
2018年12月5日

表題作「海の見える理髪店」は古い
邦画を見ているような懐かしさを感じました。



荻原浩さんのファンタジー小説は以前から大好きです。




理髪店の店主は主人公の男性が
いつかきっと来ると待っていた気がします。


鏡越しに海に陽が落ちてゆく
様子が私のまぶたにもオレンジの
色み強く思い描けるようでした。




「いつか来た道」は娘の立場で
あったなら誰もが母親に持つ思いと
母親が老いてゆくことを受け止める
痛みが描かれていて切ないことでした。
列車に乗る時、幼い頃の辛い思い出と
憎しみに決別できたのだと感じました。




「遠くから来た手紙」は
ユーモラスでありながら
戦争中の夫婦の優しい情愛に泣けました。




他のお話も穏やかで心あたたまります。
この作品は直木賞受賞とあって
出版当時あまりにも図書館の貸し出し
順番が長く借りることをあきらめました。
この秋、気持ちがめいっていた時に
図書館をゆっくり歩いていて
本棚で目にとまったのでした。
本も人も出会うべき時に
出会えるものなんだと感じました。

投稿者 daifuku : 2018年12月5日 カテゴリー: 気まま図書館 | コメントはまだありません »

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