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「四月になれば彼女は」
2017年6月14日

川村元気さんの恋愛小説「四月になれば彼女は」の
柔らかい世界観に一章からひきこまれました。



「わたしは雨の匂いとか、街の熱気とか、
悲しい音楽とか、嬉しそうな声とか、
誰かを好きな気持ちとか、そういうものを撮りたい。」
「確かに、写らないものだ」
「はい。でも確かにそこにあるものです。
カメラを持って歩いているのは、
写らないけれども美しいと思えるものに出会いたいからなんです。
そのときここにわたしがいて、感じていたなにかを
残すためにシャッターを切ります」


物語にはハルが撮る写真ににて
乳白色のフィルターがかかっているかのようです。


サイモン&ガーファンクルの「四月になれば彼女は」
という曲がベースになっていて
映画「卒業」について語るシーンがあります。
映画や小説、建物もその時の
自分の想い次第で違うとらえかたをしますよね。
最後、バスの中での二人の表情を
どう感じるのかは、自身の経験や環境で
解釈が違ってくるのでしょうね。


最終章はハルからの手紙に泣けました。
(ネタバレになるといけないからその状況はかきませんね)

わたしは、わたしに会いたかった。
あなたのことが好きだった頃のわたしに。
あのまっすぐな気持ちでいられた頃の
自分に会いたくて、手紙を書いていたのです。


わたしは愛したときに、はじめて愛された。
 それはまるで、日食のようでした。
「わたしの愛」と「あなたの愛」が
等しく重なっていたときは、ほんの一瞬。
 避けがたく今日の愛から、明日の愛へと変わっていく。
けれども、その一瞬を共有できたふたりだけが、
愛が変わっていく事に寄り添っていけるのだとわたしは思う。


男女の愛を日食に例え
「月と太陽が重なる、一瞬の奇跡」で
“一瞬“があったからずっと共に生きていけると。
素敵な言葉だと感じ、とても腑に落ちました。


各月に区切られていて、それが過去だったり、
未来だったりするのですが混乱することもなく
とても読みやすく丁寧な風景描写から
透明感が伝わってきました。
そして、すがすがしい結末でした。

 


さて、さっき自転車をこいでいて見つけたカワイコちゃんです。



素人写真ながらサボテンの花とともに
たゆとう午後の太陽と夏の風も
撮れた気がします( •ॢ◡-ॢ)-♡。


予約本が一気にとどきました。



次に予約のある本から読みますわよ♫•*¨*•.¸¸♪✧

投稿者 金澤syugen : 2017年6月14日 カテゴリー: 気まま図書館 | コメントはまだありません »

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