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「ツバキ文具店」
2016年6月27日

古都鎌倉の町を舞台にした代筆屋さんのお話
小川糸さんの「ツバキ文具店」読みました。



主人公のポッポちゃんは、育ててくれた祖母(先代とよびます)の
文具店を継ぎ代筆業もしています。


代筆の依頼を受けると依頼者の人となり、
伝えたい内容に合わせて
紙質やペンの種類やインクの色を選び、
字体はもちろん封の仕方も考え抜くのです。
そして切手

封筒の表が顔だとすると、切手は顔の印象を決める口紅のようなもの。
口紅が失敗してしまうと顔そのものの印象が台無しになってしまう。
たかが切手、されど切手。
切手選びは、手紙を送る人のセンスの見せどころとされている。





依頼人さんと話し想いをくみとり手蹟を考えます。

優しさや言葉遣い、面影や匂いまで、彼のすべてを桜さんに届けたかった。




その都度、筆記具の選び方にもすべて理由があるのです。

透き通る優しい心を伝えるのに、ガラスペンがいちばんしっくりくるように感じた。




美しい言葉が多くて うっとりしました。

自分に向けられて書かれた手紙は、
なかなか読んですぐに捨てるというわけにはいかない。


お客様にお席札や席次など出来る範囲で手作りを
おすすめしています。
手作りのカードをお手にされたご参列のお客様は
目を細めてご覧になり必ず大切にお持ち帰りになられます。




最終章は泣けて泣けてしかたなかったです。

先代とのいい思い出を掘り起こそうとするのに、
すぐに嫌な思い出がわれ先にとしゃしゃり出て、
いい思い出を通せんぼするのだ。


この感じ、わかります。
すごく、よくわかります。
誰もが持っている「肉親への想い」あるのではないでしょうか。
素直になれないのです。




金澤syugenの控えの切手達です。



野菜に星座、山、四季の花、屏風絵、和模様など
お礼の気持ちやご挨拶の手紙を贈りたいものです。




「ツバキ文具店」お話の中には海岸や坂
お寺や神社、カフェやバー、魚やさんにお肉やさん
鰻屋さんなどなどが登場。
鎌倉の町中を散歩した気分になれました。

投稿者 rin5chan : 2016年6月27日 カテゴリー: 気まま図書館 | コメントはまだありません »

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